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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.02

学校カウンセラーや事務職員 愛教大が養成課程検討

 愛知教育大(愛知県刈谷市)が、教員の手が回らない分野をサポートする専門の学校職員を育成する新課程の設置を検討していることが分かった。教員以外の学校職員を専門に育てる課程の設置は全国で初めて。大学関係者が明らかにした。

 文部科学省は国立大学改革の一環で、教員養成系学部内で教員免許の取得を卒業要件としない「ゼロ免課程」の廃止や転換を全国の大学に迫っている。愛教大では現代学芸課程(1学年定員232人)が当たるため、国の方針に従い、学校での人材に特化した形で課程を転換させたい意向だ。

 検討されているのは「教育支援人材養成課程」(仮称)。養成するのは、子どもの心理面を支援するスクールカウンセラーや、家庭、学校などと連携して支えるスクールソーシャルワーカー、学校の事務職員など。教員が多忙化する中、こうした専門職のニーズは高まっており、ほかにも情報通信技術(ICT)化や、県内に多い外国人児童らに対応できる高度な知識を持った人材の輩出を視野に入れる。

 文科省と協議を進めており、大学設置・学校法人審議会で認められれば、2017年4月の改組を目指す。定員などは未定。

(2015年10月2日 中日新聞朝刊1面より)

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