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中日新聞掲載の大学記事

2015.09.27

中部大生「高齢者と文通を」 介護・看護職目指す40人 絵手紙楽しむ

 春日井市の中部大で、将来、介護や看護の職場を目指す学生たちが絵手紙を楽しんでいる。「患者の気持ちをくみ取れるようになりたい」との思いからで、高齢者との文通も視野に「ペンフレンドになりませんか」と呼び掛けている。

 今春始まった「つなごう絆の輪!」と題した学生プロジェクトの一環。生命健康科学部で看護師、理学療法士、作業療法士などを目指す学生約40人が参加している。

 リーダーの3年松井佑夏さん(20)は「授業でいくら勉強しても、いざ実習で高齢者と接すると、どうしていいかと戸惑うことが多い」と悩みを明かす。授業以外でも春日井市内の施設を訪れ、高齢者と交流しながら少しずつ相手への寄り添い方を学んでいる。

 プロジェクト第2弾が、高齢者と文通する「ペンフレンド活動」。市外の高齢者に手紙を送り、孤立予防の取り組みの手伝いをしたいと考えた。設楽町保健センターの協力で、町内の独り暮らしの高齢者に手紙を送ることにしている。

 同学部の福田峰子准教授は「絵が中心の絵手紙なら気負わずに描けて、受け取った人も喜んでくれるはず。相手を思って描く経験は、将来の仕事に役立つのでは」と、日ごろ手紙を書く機会がほとんどない学生たちに期待を寄せる。

 松井さんは「絵手紙は息抜きにもなるし、お年寄りに喜んでもらえる絵や言葉が描けるように、みんなで勉強していきたい」と話した。

 プロジェクトでは学生たちと文通を希望する高齢者を募集している。手紙を受け取るだけでもよい。(問)福田准教授=0568(51)9489 (四方さつき)

(2015年9月27日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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