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中日新聞掲載の大学記事

2015.09.17

医療薬膳師へ実習 鈴鹿医療科学大生 糖尿病向け献立調理

 中国伝統医学の理論に基づいて、食生活を通じた健康管理や病気の予防を指導する「医療薬膳師」。国内の大学で唯一、養成講座のある鈴鹿市の鈴鹿医療科学大では、資格の取得を目指す学生たちが調理実習で理解を深めた。 

 医療薬膳師は、鈴鹿医療科学大の教員らが中心となって2013年に結成した「日本薬膳学会」が独自に設けた資格。学生向けの講座は14年に始まった。大学が力を入れる東洋医学研究に西洋医学の視点を加え、効果的な薬膳を提供できる人材づくりを目指している。

 調理実習には、東洋医学を学んだ3、4年生7人が参加。大学の管理栄養士らが考案した、糖尿病患者向けのメニューをこしらえた。血糖値の低下に効果があるとされる食材を活用し、ゴーヤー(ニガウリ)とタマネギの酢の物、トウガンと鶏肉の汁物、羅漢果の寒天など5品を調理し、試食した。

 鍼灸(しんきゅう)師を目指す平岩慶也さん(21)=鍼灸学科4年=は「治療の一環として、食事面でのサポートができるようになるとよい」と話した。

 鵜飼真帆さん(20)=同3年=は「素材の味を楽しめる献立。食材の効用についての研究をもっと進めたい」と意欲を示した。(山本克也)

(2015年9月17日 中日新聞朝刊中勢版より)

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