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2015.09.09
外国語で商品PR 海外に販路 学生一役 愛知県立大 企業のHP記事作成
愛知県立大外国語学部(同県長久手市)の学生が地元の中小企業を取材し、各社のホームページ(HP)に掲載する2カ国語のPR記事づくりに取り組んでいる。海外に販路を求める中小企業にとって、外国語での情報発信は大きな「壁」の一つ。学生は「各社の海外展開をお手伝いできたら。私たちも語学力を磨くチャンス」と張り切っている。(坂田奈央)
この取り組みは、外国語学部が4月に始めた「あいちものづくり・学生共同プロジェクト」。学生がビジネスの世界に飛び込み、販路拡大を探る企業の課題を把握するとともに、語学力を高めるのが狙いだ。
学生は英語に加え、スペイン語、ドイツ語、中国語のどれか1カ国語で記事をつくる。「各言語圏の消費者たちの関心を誘うような切り口を」と、記事や写真を工夫している。
企業は、学生が客観的な視点でまとめた2カ国語の記事をHPなどに自由に活用できる。今回参加したのはキタムラジャパン(同県北名古屋市)、杉浦味醂(同県碧南市)、丸八テント商会(名古屋市)、船橋(同)の4社。
枕メーカーのキタムラジャパンの取材を担当した4年の前田遥さん(22)ら5人は、英語とスペイン語の記事を約3カ月間かけて作成。スペイン語版では「シエスタ(昼寝)の復活」をコンセプトに、製品の特徴や効能を紹介した。
英語版では「睡眠が美をつくる!」のコンセプトで20代後半から40代までの女性をターゲットに、日米両国の枕の概念の違いを丁寧に記した。各言語の校正は県立大の外国人講師が担当した。
キタムラジャパンは今まさに販路を求め、北村圭介社長(36)が欧米を回っており、近く学生の記事付きのHPも公開する。
北村社長は「学生ならではの視点で面白い。単純に日本語を外国語に翻訳するのではなく、現地の人が興味を持つような切り口の発信が重要と感じた」と話している。
(2015年9月9日 中日新聞朝刊9面より)
この取り組みは、外国語学部が4月に始めた「あいちものづくり・学生共同プロジェクト」。学生がビジネスの世界に飛び込み、販路拡大を探る企業の課題を把握するとともに、語学力を高めるのが狙いだ。
学生は英語に加え、スペイン語、ドイツ語、中国語のどれか1カ国語で記事をつくる。「各言語圏の消費者たちの関心を誘うような切り口を」と、記事や写真を工夫している。
企業は、学生が客観的な視点でまとめた2カ国語の記事をHPなどに自由に活用できる。今回参加したのはキタムラジャパン(同県北名古屋市)、杉浦味醂(同県碧南市)、丸八テント商会(名古屋市)、船橋(同)の4社。
枕メーカーのキタムラジャパンの取材を担当した4年の前田遥さん(22)ら5人は、英語とスペイン語の記事を約3カ月間かけて作成。スペイン語版では「シエスタ(昼寝)の復活」をコンセプトに、製品の特徴や効能を紹介した。
英語版では「睡眠が美をつくる!」のコンセプトで20代後半から40代までの女性をターゲットに、日米両国の枕の概念の違いを丁寧に記した。各言語の校正は県立大の外国人講師が担当した。
キタムラジャパンは今まさに販路を求め、北村圭介社長(36)が欧米を回っており、近く学生の記事付きのHPも公開する。
北村社長は「学生ならではの視点で面白い。単純に日本語を外国語に翻訳するのではなく、現地の人が興味を持つような切り口の発信が重要と感じた」と話している。
(2015年9月9日 中日新聞朝刊9面より)