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2015.06.17
19日から全日本選抜 女子63キロ級 若手激戦
9月の世界選手権(米ラスベガス)最終代表選考会となる男女の全日本選抜選手権は19日、東京・代々木第二体育館で開幕する。女子53キロ級の吉田沙保里、同58キロ級の伊調馨(ともにALSOK)ら五輪女王の戦いぶりに加え、焦点になるのは若手の実力者がしのぎを削る同63キロ級の代表争いだ。
2016年リオデジャネイロ五輪で女子が4階級から6階級に増えるのに伴い、63キロ級で五輪3連覇の伊調が58キロ級へ移った。もともと63キロ級だった選手に五輪の夢が広がった一方、吉田や伊調との争いを避けた選手も次々と階級を上げてきた。
昨年、世界選手権とアジア大会の代表だったのは23歳の渡利璃穏(りお、アイシンAW)。アジア大会で優勝したものの、年末の全日本選手権は決勝で1学年上の伊藤友莉香(自衛隊)に敗れ、リオへの1番手争いが混沌(こんとん)としてきた。渡利は「この状況をつくったのは私。勝ちきるしか道はない」と悲壮な決意で臨む。
昨年の全日本選抜と全日本選手権の58キロ級決勝で伊調に敗れた川井梨紗子(至学館大)は、栄和人監督の勧めで63キロ級への階級変更を決断した。「馨さんと戦いたい思いはまだ残るが、移った以上は負けない」。58キロ級で伊調に次ぐ世界ランク2位だった20歳が、この階級でも台風の目になり得る。
渡利、川井らと至学館大で鍛える非五輪階級の60キロ級14年世界選手権代表の22歳、坂上嘉津季(かつき、ALSOK)も階級を上げ「挑戦者の気持ちで、できることを」。55キロ級で吉田に善戦してきた21歳の村田夏南子(かなこ、日大)も昨年から63キロ級に移った。
全日本選抜と全日本選手権の優勝者が異なった場合、女子は強化委員会が世界選手権代表を決める。ラスベガスでメダルを取った選手が実質的にリオ五輪代表となるだけに、この週末の戦いが大きな意味を持つ。(鈴木智行)
(2015年6月17日 中日新聞朝刊22面より)
2016年リオデジャネイロ五輪で女子が4階級から6階級に増えるのに伴い、63キロ級で五輪3連覇の伊調が58キロ級へ移った。もともと63キロ級だった選手に五輪の夢が広がった一方、吉田や伊調との争いを避けた選手も次々と階級を上げてきた。
昨年、世界選手権とアジア大会の代表だったのは23歳の渡利璃穏(りお、アイシンAW)。アジア大会で優勝したものの、年末の全日本選手権は決勝で1学年上の伊藤友莉香(自衛隊)に敗れ、リオへの1番手争いが混沌(こんとん)としてきた。渡利は「この状況をつくったのは私。勝ちきるしか道はない」と悲壮な決意で臨む。
昨年の全日本選抜と全日本選手権の58キロ級決勝で伊調に敗れた川井梨紗子(至学館大)は、栄和人監督の勧めで63キロ級への階級変更を決断した。「馨さんと戦いたい思いはまだ残るが、移った以上は負けない」。58キロ級で伊調に次ぐ世界ランク2位だった20歳が、この階級でも台風の目になり得る。
渡利、川井らと至学館大で鍛える非五輪階級の60キロ級14年世界選手権代表の22歳、坂上嘉津季(かつき、ALSOK)も階級を上げ「挑戦者の気持ちで、できることを」。55キロ級で吉田に善戦してきた21歳の村田夏南子(かなこ、日大)も昨年から63キロ級に移った。
全日本選抜と全日本選手権の優勝者が異なった場合、女子は強化委員会が世界選手権代表を決める。ラスベガスでメダルを取った選手が実質的にリオ五輪代表となるだけに、この週末の戦いが大きな意味を持つ。(鈴木智行)
(2015年6月17日 中日新聞朝刊22面より)
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