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中日新聞掲載の大学記事

2015.05.05

史跡と調和 防災広場 学生ら設計 加賀市、橋立に計画

 金沢工業大、金沢美術工芸大、石川工業高等専門学校の学生らが、加賀市橋立町の旧北前船主の家跡地を活用した防災・交流広場の模型を制作した。

 4日に同町内で開かれた「『加賀橋立』重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)選定10周年記念フォーラム」の場で発表した。

 市は橋立に防災広場をつくる計画。市から基本設計の依頼を受けた各大学、専門学校の学生ら計30人が昨年11月から制作を始め、3日に完成した。

 模型は100分の1サイズで、縦横90センチ。旧北前船主の西出家の跡地に、元の史跡も残しつつ、消火器や食料を備える防災倉庫や住民らが避難できる広場を設置。日ごろの住民の交流の場として、動植物が豊かな庭園なども設けている。

 金沢工大大学院2年の太田裕也さん(23)は「デザインや都市設計など各学校の強みを生かして、歴史と自然が調和した防災広場にできた」と話した。

 フォーラムは2部構成で、市内外の50人が参加。記念講演の後のパネル討論では、橋立地区を含む県内の4カ所の重伝建の代表者らがまちなみ保存の取り組みなどを報告した。 (浜崎陽介)

(2015年5月5日 北陸中日新聞朝刊石川版より)
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