１部の第５週第２日は３日、愛知県豊田市の豊田球場で２回戦２試合を行い、愛大が愛院大に４−１で連勝し、勝ち点１とした。中京大は日福大に６−１で雪辱し、３回戦に持ち込んだ。

　愛大は２回に長尾（２年、県岐阜商）のスクイズなどで２点を先制。先発西川（３年、愛知・大府）が８回途中まで１失点に抑えた。中京大は１点を追う２回１死満塁から飯田（４年、同・東邦）の左前に落ちる幸運な二塁打が敵失を誘って一挙に３点。先発山中（２年、三重・菰野）が１失点で完投し、今季リーグトップタイの３勝目を挙げた。

■エース西川が復調の１失点

　エースの復調が、愛大に今季初の勝ち点をもたらした。右腕西川が力のある真っすぐを軸に、８回途中まで１失点に抑えた。「自分の直球が通用することが分かり、自信になった」と喜んだ。

　「四球を出してリズムを悪くするより、打たれた方がいい」とストライクゾーンの真ん中を狙って、思い切り腕を振った。７回までに５安打されたが、全て詰まった当たり。「テンポ良く投げたから、攻撃にもつながった」と八田監督も認める。

　本来は際どくコースを狙う制球が武器。今季はインステップする癖が出て制球を乱し、ボールが先行して自滅することが多かった。前週に登板後の平日に毎日１５０球以上を投げ込んで修正すると、球も走るようになった。

　２カード続けて勝ち点を取っていた愛院大を止めた。残るは昨季王者の中部大戦だが「全力で腕を振るだけ」と表情を引き締めた。（平野梓）

▽豊田（１勝１敗）
日福大　１００００００００―１
中京大　０３００１０２０ｘ―６
本塁打　浜口（京）

▽同（愛大２勝）
愛院大　０００００００１０―１
愛大　０２００１００１ｘ―４
本塁打　早川（愛）

（2015年5月4日　中日新聞朝刊19面より）