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中日新聞掲載の大学記事

2015.04.18

大垣市議選へ岐阜経済大生と語る 投票に送迎制度も 

■若者にアプローチを/候補者を分かりやすく

 統一地方選の後半戦として実施される大垣市議選は19日が告示日。定数22に対して29人が立候補する予定だが、若い世代から見ていまの大垣はどう映るのか、身近な政治への関心はどうしたら高められるのか。学習成果を地域づくりに生かすことを目指す岐阜経済大の研究サークル「マイスター倶楽部(くらぶ)」の学生と語り合った。(聞き手・山本克也)

 −大垣の魅力や不満に感じることは?

 亀山 大垣城や奥の細道むすびの地など、歴史文化が観光資源となり、多くの人を引き寄せる力がある。ただ行政の施策が抽象的で定住拡大につながりにくいのでは。

 松田 地元だからかもしれないが、大垣暮らしは体に合っていて不満はない。人口もちょうど良いし、魅力的な企業も多い。

 川戸口 中心街での「元気ハツラツ市」など市民が交流できる場が多く、ボランティアも盛ん。地元の長野に比べて夏は暑く、冬は伊吹おろしで自転車が進まない(笑い)。

 森 市外在住の視点で見ると、ハツラツ市は中心街を盛り上げているが、各店舗への誘客、売り上げの向上につながっていないように感じる。

 桐山 中学時代、大垣は関ケ原に比べて都会という印象だった。あまり雪が積もらないのがうらやましい。私は車通学だが、公共交通の整備がより進むと良い。

 −小川敏市長が掲げる「人が集まる大垣」づくりには何が重要?

 松田 にぎわい創出の目玉である奥の細道むすびの地もハツラツ市も、数年前まで知らなかった。市外から人を呼び込むのも良いが、いま大垣に住んでいる人にも同じくらい目線を向けてほしい。住民が自分の地域を好きになれば、その魅力は他地域にも波及して移住者増加につながる。

 森 水都として知られ、「子育て日本一を目指す町」などさまざまな顔を持つが、PR不足なのか「大垣といえばこれだ」といったイメージを感じにくい。

 −最近の選挙の投票率は低迷続き。政治への関心や投票率についてどう思う?

 桐山 投票に関しては単に面倒くさい、用事があって行けないというように、政治不信というより関心が向かない人が多い。

 森 候補者の誰が誰なのか分からないのも一因かと。

 亀山 政治が若者にとって「遠い存在」という観念を変えないといけないが、政治に携わる側からも、若者に対するアプローチをどんどんしてほしい。

 川戸口 特に過疎集落では、足腰の弱いお年寄りは投票所に行きにくい。送迎制度があっても良い。

 森 選挙権が18歳に引き下げられても、それで投票率が上がるのか。選挙制度は学校の教科書の一単語にすぎず、重要性が分かりにくい。なぜ選挙や投票が大切なのか、早い段階から予備知識を付けていかないと。

【参加の学生(全員経済学部)】
亀山匠啓さん(21)4年 下呂市出身
松田亮祐さん(21)4年 大垣市出身
川戸口晃平さん(20)3年 長野県木曽町出身
森功太さん(21)4年 愛知県稲沢市出身
桐山敬太さん(21)4年 関ケ原町出身

(2015年4月18日 中日新聞朝刊西濃版より)

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