第６０回中部日本学生スキー選手権大会（中部日本学生スキー連盟、中日新聞社など主催）第１日は７日、長野県白馬村の白馬岩岳スノーフィールドで男女７種目を行い、女子の佐藤三代（中京大）がスーパー大回転、大回転で優勝し、２冠を達成した。

　男子はスーパー大回転で松沢大樹（同）、大回転で森本健太（同）がそれぞれ初優勝。距離は男子１０キロクラシカルを柳大地（新潟大）が初めて制し、同２０キロリレーは名城大が２７年ぶり６度目の頂点に立った。

■攻めの姿勢３冠狙う

　女子で２冠に輝いた佐藤は、「前へ前へと攻めることができた」と声を弾ませた。特に大回転は終盤に旗門が狭くなりミスも出やすかったが、板を素早く切り返して鋭いターンを刻み、冷静にまとめた。最後までスピードを殺さず、２位と０秒２１差で競り勝った。

　今季は２月の国体を予選で逃し、先週の全日本大学選手権も大回転で転倒して途中棄権と、悔いを残した。

　８日の回転も優勝すれば自身初の３冠。「きょうみたいにしっかり攻め、シーズン後半への弾みにしたい」と意気込んだ。

　【男子】▽スーパー大回転　（１）松沢（中京大）４７秒７６（２）森本健（同）４８秒８０（３）小野（新潟大）４８秒９４▽大回転　（１）森本健１分０秒３３（２）長谷川稜（同）１分１秒１７（３）小野１分１秒７１▽１０キロクラシカル　（１）柳（新潟大）３１分３６秒４（２）村田（中京大）３１分５２秒０（３）早川（同）３２分４７秒２▽リレー（５キロ×４）　（１）名城大１時間１７分５２秒８（２）名工大１時間２４分４４秒５（３）愛工大１時間２８分２３秒５

　【女子】▽スーパー大回転　（１）佐藤（中京大）５２秒２０（２）木下（愛知淑徳大）５２秒３１（３）恒松（中京大）５２秒６３▽大回転　（１）佐藤１分３秒６８（２）恒松１分３秒８９（３）木下１分６秒６４▽５キロクラシカル　（１）春日（新潟大）２０分２８秒８（２）竹原（同）２３分１１秒０（３）柴山（名城大）２６分３５秒３

（2015年3月8日　中日新聞朝刊30面より）