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中日新聞掲載の大学記事

2015.02.27

逍遥の「國語読本」を解説 美濃加茂市制60周年記念

 美濃加茂市出身の劇作家・坪内逍遥(しょうよう)(1859〜1935年)をしのぶ市制施行60周年記念事業「逍遙の世界」が、市文化会館で開かれ、訪れた市民ら600人が、創作舞踊や朗読を通じて逍遥作品への理解を深めた。

 逍遥の没後80年の記念も兼ね、市民でつくる坪内逍遙博士顕彰会が企画。加茂高校吹奏楽部の演奏で幕を開け、名古屋女子大の林和利教授が逍遥編集の「國(こく)語読本」を解説。市民劇団「逍遙座」が「國語読本」の「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の朗読劇を演じた。

 逍遥が故郷を思い詠んだ短歌に曲をつけた「山椿(やまつばき)の歌」の創作舞踊とコーラスでは、地元・太田小学校の児童16人の舞と市音楽連盟の歌声の融合に観客から盛んな拍手が送られた。

 顕彰会の石崎彰会長(79)は「逍遙が追求した新しい演劇や史劇を、私たちなりに表現できたと思う」と話した。(酒井健)

(2015年2月27日 中日新聞朝刊可児版より)
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