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中日新聞掲載の大学記事

2015.02.25

里山の魅力 活用しよう 四日市大 日本総研・藻谷さん講演

 従来は価値がないとされてきた里山に眠る資源を活用する「里山資本主義」を提唱する日本総合研究所の主席研究員、藻谷浩介さんの講演会「地域の力を取り込み学ぶ」が24日、四日市市萱生町の四日市大であった。

 地域社会と連携した大学の取り組みを文部科学省が支援する「地(知)の拠点整備事業」として開催し、教員と一般市民の計100人が耳を傾けた。

 藻谷さんは里山や離島の耕作放棄地、立ち木、害獣など金銭に換算できず、無価値とされるものを活用することで、地産地消や雇用創出につなげる里山資本主義の考え方を説明。

 岐阜県飛騨市では「飛騨里山サイクリング」が外国人に人気を集めており、「水田が広がる風景は日本人にとって当たり前で価値のないもの。しかし、麦畑しか知らない外国人にとっては新鮮で、ビジネスチャンスがあった」と分析した。

 北勢地域についても「菰野やいなべは、里山や農地に恵まれている。使わない木を薪や固形燃料の木質ペレットにする事業がやりやすいと思う」と話した。(河崎裕介)

(2015年2月25日 中日新聞朝刊北勢版より)
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