繰り返されるスポーツ界の体罰問題を考えるシンポジウム「スポーツにおける体罰の撲滅に向けて」（県弁護士会主催）が３月７日、共催する中京大法科大学院（名古屋市昭和区八事本町）で開かれる。主催者は教育界や地域スポーツ関係者に広く参加を呼び掛けている。

　午後１時半からの第１部ではスポーツ倫理に詳しい近藤良享中京大教授が講演。

　第２部では、日本スポーツ法学会理事の酒井俊皓弁護士が体罰事件の判例を紹介し、石堂典秀同大学院教授が「アメリカ法からの示唆」と題して日本流指導の特異性にも切り込む。

　第３部はプロ野球解説者で本紙評論家の鈴木孝政氏が現役時代の経験を踏まえ、体罰が起きる背景と根絶への課題を講師らと討論する。

　入場無料、申し込みは同大学院法曹養成研究所＝０５２（８３５）８３２６＝へ。（秦融）

（2015年2月20日　中日新聞朝刊県内版より）