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2014.08.20
名古屋・栄 中日文化センター 「中部の考古遺跡を巡ろう」 南山大教授 黒沢浩さん
■実物見て思いはせて
「中部の考古遺跡を巡ろう」は、名古屋市と愛知県春日井市の遺跡を歩いて巡る講座。講師を務める南山大教授の黒沢浩さんは「考古学は、本をいくら読んでも分かりにくい。現場にいって実物を見るのが一番大切です。健康にもいいですね」と話す。
計6回の講座で訪れるのは、古墳や出土品の展示施設など20カ所近くになる。「学生を連れていくときは1日に十数キロ歩きますが、今回は長くても4〜5キロのコースを設定しました」と黒沢さん。
毎回、見どころ学びどころがある。例えば、名古屋市熱田区のコースのメーンの断夫山古墳は「東海地方最大規模の前方後円墳で、しかも登れるんです」。中区の大須二子山古墳跡は道路拡幅などのために古墳が完全に消滅してしまった。黒沢さんは「ここに大きな墳丘があったということを想像して、遠い昔に思いをはせてください」と言う。鏡や馬具など、ここからの出土品が南山大にあるという縁も。
春日井市では、黒沢さんが「一族の墓所でしょうか」とみる、近接して並ぶ古墳群を見て、最終回は、名古屋市南区の見晴台遺跡と見晴台考古資料館で6回の学びをまとめる。
黒沢さんは、各地の遺跡を巡る際には、一人一人が必ず地図を持って歩くことが重要、と強調する。「地図を見て目的地にたどり着く力を身につけることが、考古学にとってはとても大切なんです」。黒沢さんが「現場」を重視するもう一つの理由でもある。
月1回 火曜午後1時、6カ月分1万2600円
ホームページはhttp://www.chunichi-culture.com/
(2014年8月20日 中日新聞夕刊4面より)
「中部の考古遺跡を巡ろう」は、名古屋市と愛知県春日井市の遺跡を歩いて巡る講座。講師を務める南山大教授の黒沢浩さんは「考古学は、本をいくら読んでも分かりにくい。現場にいって実物を見るのが一番大切です。健康にもいいですね」と話す。
計6回の講座で訪れるのは、古墳や出土品の展示施設など20カ所近くになる。「学生を連れていくときは1日に十数キロ歩きますが、今回は長くても4〜5キロのコースを設定しました」と黒沢さん。
毎回、見どころ学びどころがある。例えば、名古屋市熱田区のコースのメーンの断夫山古墳は「東海地方最大規模の前方後円墳で、しかも登れるんです」。中区の大須二子山古墳跡は道路拡幅などのために古墳が完全に消滅してしまった。黒沢さんは「ここに大きな墳丘があったということを想像して、遠い昔に思いをはせてください」と言う。鏡や馬具など、ここからの出土品が南山大にあるという縁も。
春日井市では、黒沢さんが「一族の墓所でしょうか」とみる、近接して並ぶ古墳群を見て、最終回は、名古屋市南区の見晴台遺跡と見晴台考古資料館で6回の学びをまとめる。
黒沢さんは、各地の遺跡を巡る際には、一人一人が必ず地図を持って歩くことが重要、と強調する。「地図を見て目的地にたどり着く力を身につけることが、考古学にとってはとても大切なんです」。黒沢さんが「現場」を重視するもう一つの理由でもある。
月1回 火曜午後1時、6カ月分1万2600円
ホームページはhttp://www.chunichi-culture.com/
(2014年8月20日 中日新聞夕刊4面より)