教育現場で新聞を活用するための新聞切り抜き作品づくり講座が１８日、刈谷市井ケ谷町の愛知教育大であった。県の教員免許更新講習の一環で、県内の小中学校、高校の教員１４人が参加した。

　中日新聞ＮＩＥコーディネーターの加藤栄治さん（６７）が講師を務め、豊橋市の小中学校の児童、生徒の作品を例に作り方などを紹介した。

　参加者は、持参した２０枚の記事をもとに自分なりに、見出しをつけたり、配置を工夫したりした。集団的自衛権や青少年犯罪などをテーマにした作品が見られた。

　同大では、新聞を活用する講座を全国に先駆けて２００９年度から取り入れている。教員免許更新講習の講師も務める土屋武志教授（５４）は「情報を取捨選択して、自分で再構成する力が、これからの子どもたちに求められており、その力を学ぶには新聞の切り抜きが有効」と話した。講習は２１日まであり、計約７０人が受講する。

（2014年8月19日　中日新聞朝刊県内版より）