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中日新聞掲載の大学記事

2014.06.17

ピンポン外交 記念碑検討会 「目を引くデザインを」

 県体育館に設置するピンポン外交の記念モニュメントについて議論する検討会の初会合が16日、県庁で開かれた。名古屋が舞台となった1971年のピンポン外交を知るメンバーから「ピンポン外交の歴史的意義を広く伝えるため、目を引くような内容にしてほしい」といった意見が上がり、県側はデザインなどを工夫していく考えだ。 (杉藤貴浩)

 検討会のメンバーは、71年に同市内で開催された世界卓球選手権への中国参加に尽力した故・後藤●二(こうじ)さんの娘婿で、愛知工業大前学長の後藤淳さんや、選手として大会に参加した中京大名誉教授の竹内敏子さんら6人。会長には後藤さんが就いた。

 県は記念モニュメントを、体育館正面の外壁にプレートのような形で設置することを検討している。

 これに対し、後藤会長は、ピンポン外交が米中関係の緊張緩和や、日中国交正常化などにつながった意義を強調し「どこの体育館にもあるようなものではなく、わざわざ足を運んで見てもらえるものにしてほしい」と注文。

 竹内さんも「プレートだけだと少し寂しい。誰でも分かりやすい形がいいのでは」と求めた。

 県によると、県体育館は名古屋市が国から敷地を借り、建物を県が所有するなど複雑な権利関係があるほか、名古屋城内にあるため文化財保護の点から建造物の新設が難しい。

 県側はこうした事情も踏まえながら、デザインや文面などの内容を練り上げ、次回の検討会に具体案を示す。次回会合の日程は未定。

(注)●は金ヘンに甲

(2014年6月17日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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