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中日新聞掲載の大学記事

2014.05.22

防災士目指す若者育成 四日市大 8月に高、大生向け講義

 地域で災害が起きた際の避難所運営や、被災地に出向いてのボランティア活動を担う若者を育成しようと、四日市大は8月に「地域防災集中講義」を初めて開く。大学に泊まり込み、避難所運営の図上訓練などを通して民間資格「防災士」の取得を目指す。受講する高校生と大学生各50人を募集している。(井口健太)
 
 東日本大震災で避難所運営に多くの若者が携わったことを受け、北勢地域でも防災知識を持った若者を育成しようと企画。昨年4〜7月に行った総合政策学部の授業を、集中講義に編成する。
 
 防災士はNPO法人「日本防災士機構」(東京)が防災知識や技能を持った人を認定している。震災以降、地域の防災リーダーらが取得し、全国で7万8000人以上が登録している。
 
 集中講座は8月4〜6日の2泊3日で、教室に泊まる。初日は5〜10人程度のグループで、カードを使った避難所運営ゲームを実施。さまざまな避難者に居住スペーをどう割り当てるかを相談して決める。
 
 2日目は炊き出しや泥の除去訓練、四日市市危機管理室の職員による防災計画の講義。最終日に防災士の筆記試験がある。
 
 受講者は事前に配布する防災士の教本で予習が必要。講義を担当する鬼頭浩文・総合政策学部長は「軽い気持ちで参加できる内容ではないが、将来の自分のためにもなる」と話している。
 
 参加費は教本代や受験料、食費込みで1万2000円。6月13日までに申し込む。問い合わせは四日市大=電059(365)6588=へ。

(2014年5月22日 中日新聞朝刊北勢版より)

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