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中日新聞掲載の大学記事

2014.03.09

心動かす授業 こつを伝授 金沢工大教授が教員セミナー

 金沢工業大(野々市市扇が丘)は8日、高校、大学の教員らを対象にした数理工教育セミナーを同大で開き、生徒や学生の心を動かす授業運営のこつを伝授した。県内や京都府、宮城県の120人が受講した。

 教員が一方的に知識を教えるのではなく、学生らが能動的に学ぶ授業「アクティブラーニング」を題材にした講演や、ユークリッド原論を用いた余弦定理の指導の事例報告など盛りだくさんの内容。

 講演では、バイオ・化学部の大沢敏教授が、車のデザインにハコフグの形状が採用されていることを例に挙げ「本物(一流品)を見せて」「異分野融合の本質を伝えて」と学生の理解や思考を深めるポイントを伝えた。

 隠れてゲームをしたり居眠りをしたりして授業に集中しない学生への対処法や、エレベーターに乗る時間を利用した学生との討議、自治体や企業、病院などと連携した授業の展開の仕方も紹介した。

 受講生からの「準備にどのぐらい時間をかけるのか」という問い掛けには「面白いと思ったことをいつもメモしている」と心掛けを話した。「暗記科目はどうする」といった質問には「どうすれば暗記しやすいのかを考えさせる」と答えた。 (谷知佳)

(2014年3月9日 北陸中日新聞朝刊白山版より)

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