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中日新聞掲載の大学記事

2014.02.22

ASEAN経済統合「期待」 名大でシンポ 各国代表者ら討論

 2015年に予定している東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合をテーマにしたシンポジウムが21日、名古屋市千種区の名古屋大で開かれた。スリン・ピツワン元ASEAN事務局長が基調講演し「これからは太平洋の世紀。ASEANは日本とも手を携えて、経済や安全保障の安定を目指す」と述べた。(北島忠輔)

 ASEANはタイやインドネシア、マレーシアなど10カ国が加盟。15年に関税撤廃による自由貿易を始めることになっている。

 事務局長として経済統合に道筋をつけたピツワン氏は「ASEAN諸国は言語や宗教、政治体制がさまざま。統合は、その多様性の中でASEAN市民という共通意識をつくり上げる挑戦でもある」と語った。

 ミャンマーを除く9カ国の代表者がパネル討論に参加。マレーシアで人材育成に携わるイブラヒムさんは「経済統合は女性が能力を生かす仕事に就くいい機会」と指摘。人口40万人の小国ブルネイのジャワウィさんは「大学のネットワークが広がり、国民が質の高い教育を受ける機会につながる」と期待を示した。

 シンポジウムは22日もASEAN諸国の市民意識の育成をテーマに行われる。

(2014年2月22日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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