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2008.10.24
愛知大学野球 愛院大39度目V
愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)は最終週第2日の23日、名古屋市の瑞穂球場で2回戦1試合を行い、愛院大が愛産大を破って勝ち点5とし、2季ぶり39度目の優勝を決めた。
愛院大は五回、若山の中前打などで2点を先制し、大野と別所の適時打で加点。先発溝口がリーグ最多の6勝目を挙げ、最後は小川が締めた。
愛院大と2位の中部大は、明治神宮大会出場をかけた愛知、東海、北陸3連盟の王座決定戦(31日開幕、瑞穂球場)に進出。5位の愛産大と6位の名城大は、2部上位校との入れ替え戦に回る。
秋季リーグは全日程を終了。最優秀防御率賞は0.60の愛産大・寺田、最高打率の打撃賞は4割1分3厘の中部大・小西がそれぞれ獲得した。
ナイン喜び爆発
昨秋は封印した胴上げを、今年はためらわなかった。田中監督、コーチ、そして本田主将−。「神宮という目標は残るが、まずは歴史あるリーグで優勝する重みを感じてもらいたい」。春はあと一死のところから4連覇を逃した愛院大。監督は、喜びに身を委ねるひとときをナインに許した。
秋もどん底からの出発だった。名商大との初戦で、エース小川が10失点。それでも本田主将は「落ち込むより、反省して次に生かすことだけ考えた」。屈辱に耐えながら鍛え続けた3カ月間の成果を信じていた。
逆転負けが相次いだ春を踏まえ、夏はほぼ毎日、夕方と早朝に紅白戦を行ってきた。実戦の重圧の中で多く投げて「勝負勘や状況判断を学べた」という右腕溝口が先発の柱に成長すると、4番前田を中心に打線も粘り強さを発揮。名商大戦を含む3カードで初戦を落としながら、すべて連勝で勝ち点をものにした。
終盤には小川も復調し、盤石の態勢でつかんだ栄冠。「今日は笑顔で終われてほっとした。次は神宮行きを決めて泣く」。本田主将はさらなる高みを見据えた。(鈴木智行)
(2008年10月24日 中日新聞朝刊21面より)
愛院大は五回、若山の中前打などで2点を先制し、大野と別所の適時打で加点。先発溝口がリーグ最多の6勝目を挙げ、最後は小川が締めた。
愛院大と2位の中部大は、明治神宮大会出場をかけた愛知、東海、北陸3連盟の王座決定戦(31日開幕、瑞穂球場)に進出。5位の愛産大と6位の名城大は、2部上位校との入れ替え戦に回る。
秋季リーグは全日程を終了。最優秀防御率賞は0.60の愛産大・寺田、最高打率の打撃賞は4割1分3厘の中部大・小西がそれぞれ獲得した。
ナイン喜び爆発
昨秋は封印した胴上げを、今年はためらわなかった。田中監督、コーチ、そして本田主将−。「神宮という目標は残るが、まずは歴史あるリーグで優勝する重みを感じてもらいたい」。春はあと一死のところから4連覇を逃した愛院大。監督は、喜びに身を委ねるひとときをナインに許した。
秋もどん底からの出発だった。名商大との初戦で、エース小川が10失点。それでも本田主将は「落ち込むより、反省して次に生かすことだけ考えた」。屈辱に耐えながら鍛え続けた3カ月間の成果を信じていた。
逆転負けが相次いだ春を踏まえ、夏はほぼ毎日、夕方と早朝に紅白戦を行ってきた。実戦の重圧の中で多く投げて「勝負勘や状況判断を学べた」という右腕溝口が先発の柱に成長すると、4番前田を中心に打線も粘り強さを発揮。名商大戦を含む3カードで初戦を落としながら、すべて連勝で勝ち点をものにした。
終盤には小川も復調し、盤石の態勢でつかんだ栄冠。「今日は笑顔で終われてほっとした。次は神宮行きを決めて泣く」。本田主将はさらなる高みを見据えた。(鈴木智行)
(2008年10月24日 中日新聞朝刊21面より)