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中日新聞掲載の大学記事

2013.10.11

尾鷲の食文化を学ぶ 三重大生ら 魚の加工を体験見学

 三重大など県内や愛知県の大学生が尾鷲市で水産加工場の見学や郷土料理の体験を通じて沿岸地域の食文化を学ぶ実習が10日、2日間の日程で始まった。初日は同市の尾鷲漁協や水産会社「尾鷲物産」、海産物店「大瀬勇商店」を訪れ、加工作業などを見学した。(宮崎正嗣)

 三重大の公開授業の一環で、実習には三重大や名古屋女子大、鈴鹿医療科学大の学生18人が参加した。

 大瀬勇商店の加工場では、店主の大瀬勇人さん(53)がカツオの生節の作り方や、明治時代の創業以来使われている包丁やせいろを紹介した。

 大瀬さんは「近年はカツオの水揚げが減っているので、地元の特産品を目指してマグロ節も作るようになった」と現状を説明した。

 この後、学生たちはブリの頭肉を取り除く作業を体験。従業員の手ほどきで、手でブリの頭をつかみ、ぷりぷりとした頭肉を取り出していった。

 参加した名古屋女子大家政学部3年の川島ゆかりさん(20)は「岐阜県に住んでいるので、海産物をふんだんに使った港町の食文化は新鮮。小さな個人商店も工夫して商品開発に励んでいることが分かった」と話した。

 11日は同市の尾鷲魚市場で競りを見学するほか、同市向井の県立熊野古道センターでサンマずしなどの郷土料理作りを体験する。

(2013年10月11日 中日新聞朝刊くろしお版より)
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