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中日新聞掲載の大学記事

2013.09.16

愛知大学野球 中部大 200勝 1部通算 主砲・神鳥 2点先制打

 中部大と中京大が、ともに連勝で勝ち点を2に伸ばした。中部大は春季リーグ戦で本塁打と打点のタイトルを獲得した4番・神鳥猛流(かんどり・たける)三塁手(2年・享栄)が今季初打点となる先制の2点適時三塁打を放ち、名商大に5−2で勝利。7季ぶり1部の中京大は愛院大に3−1で競り勝った。

■名商大に5−2

 痛烈な打球が中堅左を抜けた。4回だった。1死一、三塁の好機で、神鳥が2点を先制する適時三塁打。「集中していたので、どんな球を打ったのかも覚えていない。少しホッとした」。今春は3本塁打、18打点で2冠王となった2年生の主砲が、開幕5戦目でようやく初打点をマーク。チームも勝ち点を伸ばした。

 開幕の愛院大戦は3試合で12打数1安打。だが、3回戦の最終打席で出た初安打をきっかけに、状態は上向きだ。14日の1回戦では名商大の快速右腕・吉岡から初長打となる二塁打を放った。

 「技術的に悪いところはない。調子には波がある。悪い時をいかに少なくするかを考えている」と神鳥。結果が出なくても落ち込むことなく、練習では普段通りに逆方向への打球を意識。日常生活ではバランスのいい食事と睡眠を心掛けた。体重を10キロ絞った今春は打撃2冠にベストナイン、敢闘賞と好結果を残した。今秋も春と同じ88キロをキープしている。

 堀田崇夫監督(39)は「春の活躍でいろいろと取り上げられて、本人は意識しないと言っても色気があったと思う。やっと自然体になって落ち着いてきたのでは」と主砲の復調を喜んだ。

 中部大にとっては、この勝利が1部リーグ通算200勝目。堀田監督は「歴史はまだ浅いけど、200勝まで来た。これからも一戦一戦、大事に戦いたい」と先を見据えた。神鳥も「知らなかった。チーム全体の勝利です」と胸を張った。2度目のリーグ優勝を目指す上で、弾みが付く1勝となった。(麻生和男)

■山中主将3安打 中京大連続勝ち点

 7季ぶりに1部昇格した中京大は、開幕から2カード連続で勝ち点を獲得した。5回の同点打を含め、今季初の3安打を放った山中主将は「愛院大の選手は気持ちが入っていたけど、ウチはチームとしてしっかりした野球ができた」と満足げ。この日は先発の2年生左腕・岡部が初勝利を挙げるなど投打ともに充実。勢いに乗って、次週の名城大戦に臨む。

■連続勝ち点なし 愛院大

 2季ぶりの優勝を目指す愛院大は中京大とは対照的に、開幕から2カード連続で勝ち点を落とした。チャンスを逃し続けながらも、5回に9番・鈴木雄の適時打で先制。だが、直後に同点とされると、8回に三振振り逃げや強襲安打などの不運も重なり、中京大に突き放された。梶原監督は「厳しいけど、まだ3カードある。終わっていない」と前を向いた。

▽2回戦(中部大2勝)
中部大 000200012―5
名商大 000100001―2

▽2回戦(中京大2勝)
愛院大 000010000―1
中京大 00001002x―3

(2013年9月16日 中日スポーツ12面より)
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