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中日新聞掲載の大学記事

2008.10.05

打線爆発!!中京大が先勝 愛院大エース・小川を3イニングKO

 中京大が愛院大に8−1で先勝し、勝ち点2で並ぶ2位争いで優位に立った。中京大打線が愛院大の主戦小川優投手(2年・東濃実)に9安打を浴びせて5点を奪い、3イニングでKO。プロ入りを希望する浜村拓司中堅手(4年・遊学館)が、初回に先制三塁打と8回にダメ押しの3点二塁打を放った。愛産大は名商大に5−1で先勝。今季初勝利を挙げた。

浜村先制&ダメ押しプロへアピール打

 浜村の意地の打撃が、優勝争いへの生き残りも神宮大会出場も懸かる大事なカードで、まずは愛院大を打ち砕いた。

 「僕なりのプライドがありますから、どうしても打ちたかった」。浜村の闘志が爆発したのは5−1の8回だ。2死二、三塁で愛院大は満塁策を取り、3番打者の浜村との勝負を選んだ。「カチンときた」という浜村は愛院大の5番手、永井のスライダーを右翼線にはじき返し、走者一掃の二塁打で屈辱を晴らした。

 初回には、愛院大の先発小川からセンターオーバーの先制三塁打で、一気に試合の流れを引き寄せた。「エースで来たから愛院大も絶対勝ちたいのだろう。たたけば勢いに乗れる」という思い通りの先制パンチ。「リーグの顔だから対戦するとモチベーションが上がる」という好投手を自慢のバットで攻略し、満面の笑みを見せた。

 卒業後はプロ入りを希望。「背が低いので社会人では通用しないと思う。野球を続けるならプロ一本」とまで、思い詰めている。だが、春には首位打者争いは演じたがタイトルは取れず。この秋も序盤はなかなか調子が出ず、アピールができないでいた。

 「間に合うかわからないけど、今からできることを精いっぱいしたい。そしてみんなと神宮に行きたい」。自分とチームの夢をかなえるべく、浜村が最後の奮闘を誓った。(田中一正)

エースの不調嘆く 愛院大・田中監督

 愛院大は主戦の小川に精彩がなく、9安打を浴び5失点でわずか3イニングで降板。田中監督は「敗因は小川に尽きる。体はどこも悪くないけど、不安ばかり先に立っていて、気持ちが前面に出てこない」とおかんむり。開幕初戦の10失点敗戦から一時は復調の兆しを見せたものの、立ち直りきれない大黒柱に、もどかしそうな表情。「ほかの投手が頑張ったし、切り替えるしかない」と、不動のエースへの信頼も揺らぎ気味だ。

愛産大が今季初星

 愛産大は開幕以来の連敗を4で止めた。「長かった」と青山監督も今季初勝利にほっとひと息。初回に主将の梅田の公式戦初本塁打になる2ランで先制し、試合を終始優位に運んだ。「あれで投手も楽になった。精神的な支柱だし、あいつが打つと盛り上がる」と喜んだ。梅田は「まさか入ると思わなかった。残りを全部勝って神宮に行きたい」と力を込めた。

▽1回戦(中京大1勝)
中京大 302000030―8
愛院大 001000000―1

▽1回戦(愛産大1勝)
名商大 001000000―1
愛産大 21000002x―5
本塁打 梅田(愛)

(2008年10月5日 中日スポーツ12面より)
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