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中日新聞掲載の大学記事

2008.10.05

寺山修司の初期作品上演 愛学大で没後25年記念学会

 劇作家、詩人などとして多彩な分野で活躍した寺山修司を研究している「国際寺山修司学会」(会長・清水義和愛知学院大教授)の第6回秋季大会が4日、千種区の同大で開かれた。今年は没後25年にあたる記念大会で、寺山の舞台劇「さらば映画よ スタア篇(へん)」を神戸の劇団翠(すい)と同大演劇部が演じた。

 大会では馬場駿吉・名古屋市立大名誉教授の「寺山修司の俳句と短歌」と題した記念講演や特別対談があった。寺山が手がけたメルヘンや翻訳についての研究、交流のあった前衛演劇関係者のインタビューなどを、大学教員ら10人が発表して寺山の軌跡を追った。

 「さらば映画よ」は名作映画のせりふを引用して中年女性の生き方と性を描いた寺山初期の作品。「私は映画をはらんだんだわ」というせりふが独特の母子関係を表現しているという。(弓削雅人)

(2008年10月5日 中日新聞朝刊市民版より)
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