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中日新聞掲載の大学記事

2013.03.02

感謝の花でほろ酔い カーネーション酵母で日本酒 名城大が開発

 名城大(名古屋市天白区)は、農学部付属農場で育てたカーネーションの赤い花から採取した酵母を使い日本酒「華名城(はなのしろ)」をつくった。学内の売店で15日午前9時から販売する。開発に当たった農学部の加藤雅士教授は「母の日や卒業の記念品にどうでしょうか」と話している。

 華名城は酸味と甘みが強く、白ワインや梅酒のような味わい。アルコール度数は一般的な日本酒よりもやや低い11%。2010年に取った酵母を培養して使った。酵母の採取から醸造、酒質の評価にまで学生が関わり、愛知県東浦町の原田酒造や、名古屋市西区のあいち産業科学技術総合センターなどが協力した。

 味を評価した学生サークル「日本酒研究会」の部長坂井範子さん(21)=農学部3年=は「いつまでも飲み続けたくなるお酒」と絶賛。農学部卒業生の吉田幸代さん(24)と4年の佐藤元基さん(22)は「作業はかなり難しかった」と振り返る。

 1本500ミリリットル入り、1260円。1000本を販売。加藤教授らはカキツバタやアジサイなどからも酵母の採取に成功。今後も「名城大ブランド」の日本酒を商品化する考えだ。

(2013年3月2日 中日新聞朝刊38面より)
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