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2013.01.16
最新機種で胃がん手術 藤田保健衛生大病院 2台役割分担
内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」の最新機種を使った国内初の手術が15日、藤田保健衛生大病院(豊明市沓掛町)で実施された。遠隔操作する操縦席が2台になり、医師2人が役割を分担しながらダビンチを操り、胃がん患者の胃摘出手術は予定通り終了した。
ダビンチはさまざまな手術具を装着できる3本の腕と内視鏡を備え、手術室内の別の位置にある操縦席で医師が3次元画像のモニターを見ながら動かす。
従来機は操縦席が1台だったが、最新機種は2台に増設され、医師2人による執刀が可能となった。正確な医師の指導や訓練が期待される。
手術は午前10時半に開始。ダビンチを使った胃がん手術の国内第一人者である宇山一朗教授(消化器外科)ら同大の医師2人が担当。宇山教授は、電気メスで臓器を切り離す技術や判断を相方の医師に伝えながら操作した。
同時に動かせる腕は2本までのため「離していいよ」「3番の腕、お願い」などと声を掛けながら進め、7時間の手術を終えた。
宇山教授は「もう1台の操縦席の画面上に指示を出すなど、2人で手術を円滑にできる設備がそろい、テンポよくできた」と話した。(柚木まり)
(2013年1月16日 中日新聞朝刊県内版より)
ダビンチはさまざまな手術具を装着できる3本の腕と内視鏡を備え、手術室内の別の位置にある操縦席で医師が3次元画像のモニターを見ながら動かす。
従来機は操縦席が1台だったが、最新機種は2台に増設され、医師2人による執刀が可能となった。正確な医師の指導や訓練が期待される。
手術は午前10時半に開始。ダビンチを使った胃がん手術の国内第一人者である宇山一朗教授(消化器外科)ら同大の医師2人が担当。宇山教授は、電気メスで臓器を切り離す技術や判断を相方の医師に伝えながら操作した。
同時に動かせる腕は2本までのため「離していいよ」「3番の腕、お願い」などと声を掛けながら進め、7時間の手術を終えた。
宇山教授は「もう1台の操縦席の画面上に指示を出すなど、2人で手術を円滑にできる設備がそろい、テンポよくできた」と話した。(柚木まり)
(2013年1月16日 中日新聞朝刊県内版より)