進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2013.01.16

中部日本学生スキー 森本優 4年連続2冠 大回転とS大回転

 第58回中部日本学生スキー選手権大会(中部日本学生スキー連盟、中日新聞社など主催)の第1日は15日、長野県白馬村の白馬岩岳スノーフィールドなどで男女6種目があり、男子は森本優希(中京大)がスーパー大回転と大回転を制して4年連続2冠を果たした。

 女子のスーパー大回転は佐藤三代(同)が、大回転は鈴木咲(新潟大)がそれぞれ初優勝。距離は男子10キロクラシカルを馬場亮太(中京大)が初めて制し、同20キロリレーは中京大が2連覇した。

■「技術ノート」で瞬時に滑り修正

 中京大4年の森本優希がスーパー大回転と大回転で4年連続2冠の金字塔を打ち立てた。「年々技術を向上させようと、ノートを書き続けた成果」と胸を張った。

 中学3年から書き始め、12冊ほどになった。前夜からの雪でコースは柔らかめ。「柔らかいとき、脚のどの筋肉に力を入れたら滑りやすいか、以前ノートに書いた」。蓄積から瞬時に引き出し、勝負に生かした。

 スーパー大回転は2位と0.4秒差、大回転も0.42秒差。圧勝した過去2大会より差を詰められ「やばいかな」と感じたが、経験の差で下級生の追い上げをかわした。

 競技は大学で区切りをつけ、教員になる道を模索している。「自分が習った分、人に教えたい」。王座を守り抜いた経験を次世代の選手に注ぎ込む。(垣見洋樹)

■佐藤「失敗生かす」

 3種目制覇を狙った中京大の有力新人、佐藤はスーパー大回転で勝ったものの、大回転は3位。「勝たなきゃいけない大会。悔しいです」と顔をしかめた。

 スーパー大回転は「エッジがかかりにくかった」と不本意ながら2位に1秒以上の差をつけた。続く大回転は「(ターンで)外側の板に全然乗れなかった」。先に終えた新潟大の鈴木に1秒16及ばなかった。

 岐阜県郡上市高鷲町のゲレンデ脇の家で育ち、母はスキーのインストラクター。飛騨高山高時代は国体の大回転で13位に入り、大学では全国大会の表彰台が目標。「きょうの失敗を生かしていきたい」と気を取り直していた。

【男子】
▽スーパー大回転 (1)森本優希(中京大)55秒93(2)松沢(同)56秒33(3)船場(愛工大)56秒78▽大回転 (1)森本優希(中京大)1分2秒26(2)船場(愛工大)1分2秒68(3)森本将太(同)1分3秒61▽10キロクラシカル (1)馬場(中京大)29分16秒3(2)竹内(同)29分37秒6(3)尾崎(東海学園大)36分13秒6▽リレー(5キロ×4)(1)中京大1時間5分52秒0(2)愛工大1時間24分42秒7

【女子】
▽スーパー大回転 (1)佐藤(中京大)57秒64(2)鈴木(新潟大)59秒07(3)恒松(中京大)59秒43▽大回転 (1)鈴木(新潟大)1分6秒58(2)恒松(中京大)1分7秒65(3)佐藤(同)1分7秒74

(2013年1月16日 中日新聞朝刊20面より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ