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2012.07.24
芝居小屋 作ったら名称は市民参加で 金シャチ横丁 有識者懇が初会合
名古屋城(中区本丸)周辺に城下町の雰囲気を再現する「世界の金シャチ横丁(仮称)」構想で、市は23日、有識者懇談会の初会合を市役所で開いた。河村たかし市長は「世界のエンターテインメント都市ナゴヤにする気持ちで」と協力を求めた。(石川修巳)
大学や街おこし団体、経済界などから14人の委員が参加し、座長に奥野信宏・中京大教授を選んだ。市は懇談会の意見を参考に、10月末に基本構想の中間報告をまとめる。
■名称に「?」続々
複数の委員がまず着目したのは「世界の−」というネーミングだ。「ぴんと来ない」「自分で言うのはおかしい」
造形作家の夢童由里子さんは「市民から公募してここにしかない名前を」と提言。アイドルグループAKB48の「選抜総選挙」を引き合いに、市民参加が盛り上げの鍵とみる意見が相次いだ。
横丁には土産物店や「名古屋めし」を提供する飲食店などが想定されているが、井沢知旦(ともかず)・名古屋学院大教授は「そこに行く必然性をどうつくるかが課題」と説明。観光客だけでなく市民も訪れたくなる工夫が大事だと強調した。
城内をぐるっと回れる散策路やものづくりの匠(たくみ)の技を見られる仕掛けのほか、「芸所名古屋を象徴する芝居小屋を」(安田文吉・南山大教授)との意見もあった。
■名古屋の総合力を
リニア中央新幹線の開業も見据えて、今後の課題になるのが「金シャチ横丁だけをつくるのでは意味がない」(伊藤範久・中部経済連合会専務理事)との視点だ。昨年度141万人が訪れた名古屋城の集客力をテコに、周辺施設を含めてどう回遊性を高めるかも議論する。
2時間の初会合を終えて河村市長は「なんかおもしれぇもんができそう。早うやらんといかん」と刺激を受けた様子。次回の懇談会は9月10日に開かれる。
(2012年7月24日 中日新聞朝刊市民版より)
大学や街おこし団体、経済界などから14人の委員が参加し、座長に奥野信宏・中京大教授を選んだ。市は懇談会の意見を参考に、10月末に基本構想の中間報告をまとめる。
■名称に「?」続々
複数の委員がまず着目したのは「世界の−」というネーミングだ。「ぴんと来ない」「自分で言うのはおかしい」
造形作家の夢童由里子さんは「市民から公募してここにしかない名前を」と提言。アイドルグループAKB48の「選抜総選挙」を引き合いに、市民参加が盛り上げの鍵とみる意見が相次いだ。
横丁には土産物店や「名古屋めし」を提供する飲食店などが想定されているが、井沢知旦(ともかず)・名古屋学院大教授は「そこに行く必然性をどうつくるかが課題」と説明。観光客だけでなく市民も訪れたくなる工夫が大事だと強調した。
城内をぐるっと回れる散策路やものづくりの匠(たくみ)の技を見られる仕掛けのほか、「芸所名古屋を象徴する芝居小屋を」(安田文吉・南山大教授)との意見もあった。
■名古屋の総合力を
リニア中央新幹線の開業も見据えて、今後の課題になるのが「金シャチ横丁だけをつくるのでは意味がない」(伊藤範久・中部経済連合会専務理事)との視点だ。昨年度141万人が訪れた名古屋城の集客力をテコに、周辺施設を含めてどう回遊性を高めるかも議論する。
2時間の初会合を終えて河村市長は「なんかおもしれぇもんができそう。早うやらんといかん」と刺激を受けた様子。次回の懇談会は9月10日に開かれる。
(2012年7月24日 中日新聞朝刊市民版より)