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2008.08.11
大人の働き掛け必要 『現代の若者気質を活かす教育』 名古屋学院大でシンポ
大学生の学力低下が叫ばれる中、名古屋学院大で、シンポジウム「現代の若者気質を活(い)かす教育」が開かれた。お茶の水女子大大学院の耳塚寛明教授と、労働政策研究・研修機構統括研究員の小杉礼子さんが基調講演。古池嘉和教授ら名古屋学院大の教員が加わってディスカッションがあった。
パソコンなどで興味ひく いろんな学びの場を提供
ディスカッションで、どのように学生の学ぶ意欲を高めていけばいいかについて話し合った。小杉さんは「今の学生は受け身で自分で動くことを知らない。大人の側から積極的に働き掛けていく姿勢が必要」と提言した。
児島完二・名古屋学院大教授は「学生ごとに意欲はばらばら。パソコンを使うなど、学生の興味を持たせることが大切。いろんな手を尽くすと、学生たちも引っ掛かってくる」と持論を述べた。
耳塚氏は「知識を普遍的なものと思うと、学生は興味より受け入れるべきものになってしまう。誰かが間違えながら作り出したというプロセスを見せることが始まり」と学問の基本的な姿勢を示した。古池氏は「大学は、正課のほか、サークルなどいろんな学びの場を提供することが必要」と提言した。
一方、小杉さんは「『就職』から見た現代の大学生の課題」と題して講演。最近の就職活動の特色として学生がインターネット情報に頼りすぎになった点を挙げ「サイトを見ていることを就職活動と思い、その後行動できない」という問題点を指摘した。
このシンポジウムは、名古屋学院大が2007年度に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)=Good Practice(優れた取り組み)」など3分野のGPに選ばれ、取り組みを知ってもらうために開かれた。
(写真)大学生の学習意欲を高めるため、活発な意見が出されたディスカッション=名古屋市熱田区の名古屋学院大名古屋キャンパスで
(2008年8月11日 中日新聞朝刊11面より)
パソコンなどで興味ひく いろんな学びの場を提供
ディスカッションで、どのように学生の学ぶ意欲を高めていけばいいかについて話し合った。小杉さんは「今の学生は受け身で自分で動くことを知らない。大人の側から積極的に働き掛けていく姿勢が必要」と提言した。
児島完二・名古屋学院大教授は「学生ごとに意欲はばらばら。パソコンを使うなど、学生の興味を持たせることが大切。いろんな手を尽くすと、学生たちも引っ掛かってくる」と持論を述べた。
耳塚氏は「知識を普遍的なものと思うと、学生は興味より受け入れるべきものになってしまう。誰かが間違えながら作り出したというプロセスを見せることが始まり」と学問の基本的な姿勢を示した。古池氏は「大学は、正課のほか、サークルなどいろんな学びの場を提供することが必要」と提言した。
一方、小杉さんは「『就職』から見た現代の大学生の課題」と題して講演。最近の就職活動の特色として学生がインターネット情報に頼りすぎになった点を挙げ「サイトを見ていることを就職活動と思い、その後行動できない」という問題点を指摘した。
このシンポジウムは、名古屋学院大が2007年度に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)=Good Practice(優れた取り組み)」など3分野のGPに選ばれ、取り組みを知ってもらうために開かれた。
(写真)大学生の学習意欲を高めるため、活発な意見が出されたディスカッション=名古屋市熱田区の名古屋学院大名古屋キャンパスで
(2008年8月11日 中日新聞朝刊11面より)