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2012.02.24
スマートグリッド中部大が6月開始 電力使用量15%削減
■照明や空調、遠隔切断 5棟一括管理
中部大(春日井市松本町)は23日、電力使用量の15%削減につながるコンピューター制御のスマートグリッド(次世代送電網)システムを6月から、一部学部棟で運用すると発表した。開発した清水建設によると「複数施設を一括管理するシステムの導入は全国で初めて」。ピーク電力では25%減の効果があるといい、学内に順次拡大する方針だ。(磯部旭弘)
中部大はここ10年で3学部11学科を新設し、学部棟などの建物が増えた結果、電力使用量が想定を超えた。東日本大震災後の電力不足も懸念材料となったため、学内の電力消費の約17%を占める生命健康科学部の5棟でまず導入した。
気象データや過去の利用実態を基に、必要な電力を算出して電力需給を調整する一方、講義日程と照合して不要な照明や空調を遠隔切断するといった形で省エネを徹底する。外気温に応じたエアコンの適正温度など各種データを蓄積する学習機能や、太陽光パネルと蓄電池で緊急電源を確保する機能も持つ。
電力使用量15%削減は、当初導入の5棟だけで電気料金を年800万〜1000万円カットする効果があるという。
電力の遠隔カットが難しい実験室などは、管理者が教授らにメールなどで節電を求める方針だ。
来年には東側の応用生物学部と工学部の計5棟に導入する。中部大管財部の井畑耕三部長は「将来的には全学内に広げたい」と話している。
(2012年2月24日 中日新聞朝刊県内版より)
中部大(春日井市松本町)は23日、電力使用量の15%削減につながるコンピューター制御のスマートグリッド(次世代送電網)システムを6月から、一部学部棟で運用すると発表した。開発した清水建設によると「複数施設を一括管理するシステムの導入は全国で初めて」。ピーク電力では25%減の効果があるといい、学内に順次拡大する方針だ。(磯部旭弘)
中部大はここ10年で3学部11学科を新設し、学部棟などの建物が増えた結果、電力使用量が想定を超えた。東日本大震災後の電力不足も懸念材料となったため、学内の電力消費の約17%を占める生命健康科学部の5棟でまず導入した。
気象データや過去の利用実態を基に、必要な電力を算出して電力需給を調整する一方、講義日程と照合して不要な照明や空調を遠隔切断するといった形で省エネを徹底する。外気温に応じたエアコンの適正温度など各種データを蓄積する学習機能や、太陽光パネルと蓄電池で緊急電源を確保する機能も持つ。
電力使用量15%削減は、当初導入の5棟だけで電気料金を年800万〜1000万円カットする効果があるという。
電力の遠隔カットが難しい実験室などは、管理者が教授らにメールなどで節電を求める方針だ。
来年には東側の応用生物学部と工学部の計5棟に導入する。中部大管財部の井畑耕三部長は「将来的には全学内に広げたい」と話している。
(2012年2月24日 中日新聞朝刊県内版より)