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中日新聞掲載の大学記事

2012.02.14

中高校の教諭 放射線講習会 名古屋で30人参加

 県内の中高校の教諭を対象とした「放射線の科学を理解するための実験講習会」が13日、名古屋市天白区の名城大八事キャンパスであった。

 放射線の知識を深めて、生徒の教育に役立ててもらおうと、名城大などが企画。公募した理科系の教諭約30人が、基礎講座を受講後、放射線の性質を学ぶ実験に参加した。

 普段は目に見えない放射線の一種「アルファ線」を見る実験では、エタノール蒸気が充満したプラスチック容器にウラン鉱石を入れ、鉱石から出る放射線を観察。電気を消して懐中電灯で照らすと、線香花火のように勢いよく飛び出す様子が見え、参加者は写真を撮るなどしながら動きに見入っていた。

 誠信高(扶桑町)の米山康弘教諭(59)は「原発事故などショッキングな放射線の情報が多いが、中には有用なものもある。自然界の放射線と、事故の放射線の違いを生徒に教えたい。観察キットも簡単に作れるので、学校に戻って実験してみようと思う」と話した。

(2012年2月14日 中日新聞朝刊県内版より)
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