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中日新聞掲載の大学記事

2011.10.02

愛知大学野球 愛大・永田 10回粘投!今季初完封

 愛大と名商大が先勝した。愛大は延長の末、2−0で名城大に競り勝った。0−0の10回、4番・上野拓昭外野手(4年、岐阜・岐阜総合学園)が2点打を放ち、エース永田圭佑投手(4年、静岡・掛川東)が今季初完封した。名商大は2−2の6回、3安打集中で3点を勝ち越し、終盤にも加点して12−2で愛工大に大勝した。救援で6イニングを好投した大野裕瑛投手(2年、大分・三重総合)が初白星を挙げた。

■160球10被安打も…

 愛大の永田が、延長10回を粘り強く投げ抜いた。投球数160。10安打されながらも得点は許さなかった。「いつも終盤にやられる。でも今日は冷静にいけました」と笑顔がのぞく。

 これまで2勝2敗で、エースと呼ばれるには不本意な成績だった。永田はこの日、いつも以上に気合を込めてマウンドに上がった。とりわけ8回2死満塁のピンチ。「腕を思い切り振り、ワンバウンドでも、フォアボールでもいい、の気持ちになった」。いわば開き直り。「そう思うと、肩の力が抜けてボールが走った」と好投の要因を振り返った。

■主将・上野が決勝2点打

 4年生の活躍と言えば、10回2死満塁で決勝の2点右前打を放った上野もそうだ。2ボール1ストライクからの真ん中低めのストレートをはじき返した。主将でもある上野は「永田がしっかり投げていたので勝たしてやりたかった」と言う。投打の柱の頑張りはチームを乗せる。

 八田監督はこんな競り合いでの勝利を素直に喜んだ。「苦しい試合をやっとエースと4番で勝った。先週の中部大戦こそ12点、16点と取ったが、そんな試合はまれ。うちは接戦をものにしていくのが本来の形」と話す。第1週の愛工大戦に連敗したものの名商大、中部大からは勝ち点を奪い、第4週を終えて勝ち点3でトップの愛院大に食らいついてきた。第7週(15日から)の直接対決に逆転優勝への望みをつなぐためにも、負けられない試合が続く。 (近藤昭和)

■大野6イニングピシャリ 名商大

 名商大の大野が2−2の4回に登板、6イニング2安打無失点で初勝利を挙げた。「エースの上野さんが調子が良くないのでいつでも中村監督に『いけるようにしとけ』と指示されていました。自分が粘って投げればチームは勝てる、と思っていました」と強気。

 今季3度目の登板だが、ロングリリーフばかりでも1点も取られていない。中村監督は「今日は大野がよく投げてくれた。彼に話を聞いてやってください」と大野の好投を褒めた。

◇1回戦(愛大1勝)
愛 大 0000000002―2
名城大 0000000000―0
(延長10回)

◇1回戦(名商大1勝)
愛工大 002000000―2
名商大 11000334x―12

(2011年10月2日 中スポーツ11面より)
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