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中日新聞掲載の大学記事

2011.08.14

花の支援咲かせよう 宮城出身の中部大生ら

■春日井で育て被災地へ 一緒に活動する仲間募集

 宮城県登米(とめ)市出身で春日井市の中部大4年伊藤沙紀さん(21)らのボランティアグループが20日から3日間、東日本大震災の被災地へ復興支援に行く。コスモスやマリーゴールドのフラワーポットを持参し、現地で植えたり、仮設住宅を回って配ったりする。一緒に被災地で活動する仲間を募っている。 (磯部旭弘)

 伊藤さんは実家の被害は免れたが、東北の甚大な被害に胸を痛め、一般財団法人「地球子ども村」と協力し、被災地支援活動「クローバープロジェクト」を中心メンバーとして始めた。自らの就職活動に追われながらも、大学の友人や社会人ら50人と物資を送ったり、流失写真の復元をしたりしてきた。

 花の支援は、現地を度々訪れる中で被災者から「季節を感じる余裕がない」との言葉を聞いて発案。「現地の桜は津波の後もけなげに咲いた。秋の桜(秋桜=コスモス)などで再び生命の息吹を感じてもらえば復興の後押しになるのでは」と考えた。

 以前から交流のあった春日井市大泉寺町でハーブガーデンを営む竹尾光範さん(71)・紀代子さん(68)夫妻に協力を求め、コスモスとマリーゴールド200本を送ろうと決め、5月下旬から一緒に育ててきた。

 9月には赤や白、ピンク、黄と色とりどりの花が咲く見通しで、伊藤さんは「心の支えになるよう、被災地に少しでも彩りを添えたい」と意気込んでいる。

 被災地へ向かうボランティアは現在20人いて、さらに20人ほど必要という。参加費は1人1万2000円(交通費、宿泊代など)。(問)クローバープロジェクト東日本大震災救援事務局=電090(4448)2715

(2011年8月14日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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