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2011.02.04
プロポリス 血糖値低下の秘密 アルテピリンCに 中部大グループ確認
ミツバチの巣から採取されるプロポリスが血糖値を低下させる作用は、含有成分の有機化合物「アルテピリンC」の働きによることを、中部大(愛知県春日井市)の禹済泰(ウゼテ)教授(49)のグループが突き止めた。論文の要旨は米国の医療系雑誌バイオケミカル・パーマコロジー電子版に掲載された。
プロポリスはミツバチが花粉や樹脂と唾液を混ぜ合わせてつくる物質で、古くから健康食品として使われている。
血糖値を下げる効果も動物実験で確認されていたが、そのメカニズムは解明されていなかった。
アルテピリンCは、一般によく消費されるブラジル産の緑色のプロポリスの主成分。
グループは細胞実験を行った結果、脂肪細胞内でタンパク質「PPARγ」と結合するなどして、血中から細胞内へブドウ糖の取り込みを仲介するタンパク質「Glut4」を増やして、血糖値を下げていた。
禹教授らは今後、動物実験に取り組むことにしており、「糖尿病改善への応用が期待できる」と話している。
アルテピリンCは、抗菌や抗がん作用などの研究も進められている。
(2011年2月4日 中日新聞夕刊3面より)
プロポリスはミツバチが花粉や樹脂と唾液を混ぜ合わせてつくる物質で、古くから健康食品として使われている。
血糖値を下げる効果も動物実験で確認されていたが、そのメカニズムは解明されていなかった。
アルテピリンCは、一般によく消費されるブラジル産の緑色のプロポリスの主成分。
グループは細胞実験を行った結果、脂肪細胞内でタンパク質「PPARγ」と結合するなどして、血中から細胞内へブドウ糖の取り込みを仲介するタンパク質「Glut4」を増やして、血糖値を下げていた。
禹教授らは今後、動物実験に取り組むことにしており、「糖尿病改善への応用が期待できる」と話している。
アルテピリンCは、抗菌や抗がん作用などの研究も進められている。
(2011年2月4日 中日新聞夕刊3面より)