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穴水-野々市100キロ 「復興祈願」歩行 金沢工大生ら90人中59人完歩

2年ぶりの100キロ歩行イベントに挑む学生たち。「復興祈願」を合言葉に半島を縦断した=七尾市内で
仲間と一緒に歩を進めることでチームワークを育み、地域の現状を見つめるのが目的。今春に入学した1年生を中心に学部を問わず、大学院生や教員、卒業生ら総勢90人が参加した。
一行は18日午前11時半、穴水港(穴水町)を出発。復興を願うのぼり旗を手に持ち、能登に心寄せる特製シールを胸に貼り、七尾北湾を望む国道249号に沿って進んだ。志賀町を通り、日付が変わるころに羽咋市を抜け、宝達志水町、かほく市、内灘町を経由して19日昼ごろに金沢市へ。それぞれのペースで各地で休憩を挟みながら、同日午後5時すぎには野々市市のキャンパスにゴールした。
完歩者は全体の7割弱となる59人。雨が降ったこともあり、例年よりも少なかったが、学生たちは充実した表情。何度も車で能登を走り、復興への動きを見てきたという工学部の木暮立倖(たつゆき)さん(1年)は「割れた歩道、傾いた標識、崩れた家々など実際に歩くと被害の実態をより深く感じた。同じ県に住む一人として、何ができることがないか考える機会になった」と話した。(前口憲幸)
(2025年10月25日 北陸中日新聞朝刊能登版より)