大型布芝居で絵本の「めっきらもっきらどおんどん」を披露する名古屋学芸大生＝東区のイオンモールナゴヤドーム前で

　保育の道を志す名古屋学芸大の学生１２人が、大きな布に描いた絵を使って物語を伝える「大型布芝居」を東区のイオンモールナゴヤドーム前で披露した。

　縦２メートル、横３メートルの布に、絵本「めっきらもっきらどおんどん」（福音館書店）の内容に沿う絵をアクリル絵の具で描き、大画面で子どもたちに伝わりやすく構成した。主人公の男の子が神社の巨木の根にあいた穴に落ち、奇妙な住人と仲良くなるというストーリー。学生たちは手作りのお面を着けるなど登場人物にふんして演技し、ピアノ演奏に合わせて歌ったり、縄跳びしたりする場面もあった。

　布芝居の前後には手遊びやダンスの時間があり、観客の子どもたちは一緒に体を動かして盛り上がった。

　子ども連れで訪れた女性（３０）は「小さい子どもも見やすくて楽しめた。演劇のようで見応えがあった」。主人公役の２年生溝口琥白（こはく）さん（１９）は「月齢の低い子どもが喜んでくれるか不安だったが、楽しそうな子が多くて良かった」と布芝居の成功を喜んだ。（石川愛理）

（2025年9月4日　中日新聞朝刊市民総合版より）