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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2025.01.25

絵本に出てきたニンジン お味は? 尾張旭で「おはなし給食」

給食の時間の前に、ニンジンが登場する絵本を児童に読み聞かせる名古屋経営短大生=尾張旭市南新町の本地原小で

給食の時間の前に、ニンジンが登場する絵本を児童に読み聞かせる名古屋経営短大生=尾張旭市南新町の本地原小で

■名経営短大生が読み聞かせ

 尾張旭市は絵本に出てくる食材を給食のメニューに取り入れる「おはなし給食」を24日、初めて開催した。本地原小では、名古屋経営短大の学生から、給食前の時間に1、2年生向けの読み聞かせもあった。

 食育と同時に、図書を身近に感じてもらうことを目指した取り組みで、「ブックメニュー」などの名前でも全国的に取り組まれている。同市では、採用された絵本などのコーナーを市立図書館に設置し、保育を学ぶ名古屋経営短大の学生が絵本選びで協力した。市によると、短大、市立図書館、学校給食センターで連携して実施するのは県内で初めてだという。

 給食前の4時間目、同小の2年生の教室では、名古屋経営短大の学生が絵本「ニンジンジン」を読み聞かせた。全身ニンジンの不思議な生きもの「ニンジンジン」をウサギたちがあの手この手で捕まえようとする物語に、子どもたちはワクワクした様子だった。

 読み聞かせが終わり、待ちに待った給食の時間。にんじんご飯に、みそ汁、コロッケにもニンジンが入り、ニンジンづくし。2年の児童(8)は「話を聞いていて、ニンジンを食べたくなった。コロッケはほんのり、ニンジンの味がした」と笑顔を見せていた。

 おはなし給食は27~30日も実施する。同センターによると、今後は読書週間に合わせて実施することも検討している。同センターの三浦明美所長は「今後、絵本選びに児童が関われるようにすることも考えたい。本に興味を持ってもらい、給食の食べ残しが減ることにもつながれば」と話した。(加藤慎也)

(2025年1月25日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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