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学生活動  2024.08.07

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地域の課題 知恵絞り10年 皇学館大CLL活動 振り返る 来月8日にシンポ

シンポジウムの開催をPRする運営スタッフの学生たち=伊勢市の皇学館大で

シンポジウムの開催をPRする運営スタッフの学生たち=伊勢市の皇学館大で

 地域の課題解決を目指して、伊勢市の皇学館大の学生たちが展開する「CLL活動」が今年、開始から10年を迎えた。これまでに延べ約1900人の学生が参加。少子化や人口減少などに悩む地域に貢献しようと知恵を絞ってきた。これまでの活動を振り返るシンポジウムを9月8日に構内で開く。(清水大輔)

 CLL活動は、大学の地域貢献を支援する国の「地(知)の拠点整備事業」に採択されて始まった。学内だけではできない体験を地域の現場で学生たちにしてもらうことで、地域に貢献できる人材の育成を目指している。

 本年度は約120人が、行政や企業と連携した26のプロジェクトを展開している。フードロスを減らすため規格外の果物を使った商品を開発したり、若者の投票率アップに向けた啓発活動をしたりと、その内容は多岐にわたる。現代日本社会学部4年の大西侑里さんは「地域に関われている意識が、やりがいになっている」と話す。

 大西さんが参加するのは「リニアインパクト最大化プロジェクト」だ。亀山市や岐阜県のリニア駅の建設予定地を視察。その開業による地域への好影響を最大化するための方策を、学生目線で県に提案した。リニアの認知度を高めようと、大西さんは自作の模型を県のイベントで展示した。

 CLL活動を取り仕切る皇学館大教育開発センターの池山敦准教授は「学生たちは体験を通じ、地域や産業の現状を学べる。挑戦と失敗を重ねながら、社会人になるために必要な経験を積むことができる」と意義を強調する。

 シンポジウムは学生たちが企画と運営を担い、学外からの参加も募る。午前10時半~午後5時で、午前の部はこれまでの活動を発表する。午後の部は「地域活性化には何が必要か」「学生が地域のために役立てることは」などのテーマで、学生と自治体の担当者、教授らが意見を交わす。

 運営スタッフの現代日本社会学部4年松野笙子さんは「全員が地域のことについて考えるきっかけになれば」と期待した。

 参加には事前の申し込みが必要で、専用フォームから受け付ける。

(2024年8月7日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)

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