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学生活動  2024.08.09

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「女性活躍の象徴に」 蒲郡のロープでベンチ 製造会社×金城学院大生 製作へ

稲葉隆志・稲葉製綱社長(右)の説明に耳を傾ける学生ら=蒲郡市で

稲葉隆志・稲葉製綱社長(右)の説明に耳を傾ける学生ら=蒲郡市で

 蒲郡市のロープ製造会社と金城学院大(名古屋市守山区)が連携し、蒲郡市の西浦シーサイドロードにベンチを製作する。市内に特色あるベンチ6基を設置してきた蒲郡ベンチアートプロジェクトの一環。プロジェクトに携わるメンバーの大半は女性で、「女性活躍の象徴になるものを手がけたい」と張り切っている。(伊東誠)

 蒲郡市は繊維ロープの全国生産量の約4割を占める一大生産地。プロジェクト委員会(小池高弘会長)が「蒲郡のロープを生かしたベンチアートができないか」と、街づくりなどに取り組んでいる丸五製綱所の間瀬有実子社長(42)に打診した。間瀬さんは環境デザインや建築を学んでいる同大生活環境学部環境デザイン学科に着目し、産学連携チームを結成。三菱UFJ銀行蒲郡支店と竹本油脂の寄付を得て、約100万円かけて製作する。

 同学科の弓立(ゆだて)順子教授とゼミ生4人が6日、ロープを提供する市内の丸五製綱所と稲葉製綱を訪れ、ロープの特徴などを学んだり、設置場所を視察したり。いずれも4年の三沢恵さん(みよし市)は「観光が盛んな蒲郡にふさわしい、座りたくなるようなベンチを作りたい」、石橋果椰さん(三重県四日市市)は「遠くから見ても目を見張るようなベンチにしたい」と話した。

■来年2月、西浦シーサイドロードに設置

 学生からの提案を基に年内に製作するベンチを決め、2025年2月ごろ設置する。間瀬社長は「女性活躍のエネルギーをベンチアートという形にできないか、と思い、協力を快諾した。ロープの提供では、稲葉製綱の稲葉千穂子専務と連携していきたい」と話している。

(2024年8月9日 中日新聞朝刊東三河総合より)

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