日本文化体験などをテーマにした企画を発表する椙山女学園大のチーム＝名古屋市昭和区で

　日本自動車連盟（ＪＡＦ）愛知支部は８月３０日、県内などを周遊する「ドライブスタンプラリー」の企画を学生から募るコンテストの審査会を、名古屋市昭和区福江３の同支部で開いた。最優秀賞には椙山女学園大のチームが選ばれた。

　ドライブスタンプラリーは、決められた地点に設置されたＱＲコードを読み取るなどしてスマートフォン上でスタンプを集める。周遊型観光を促進する効果が期待されている。

　コンテストは５回目で、県内の大学や専門学校の９校２０組が応募し、書類選考を通過した５組が審査会に進んだ。県観光協会や県観光コンベンション局の職員らが地域特性の活用などの観点で評価した。

　椙山女学園大チームは、西尾、蒲郡両市での日本文化体験と癒やしをテーマに提案。在留外国人やカップル向けの企画で、抹茶カフェやガラス工房、日帰り温泉などを巡る。プレゼンでは地元への経済効果なども説明し、最優秀賞に輝いた。実際にラリー企画として来春ごろ実施の予定。

　県観光協会の榊原仁専務理事は「地域資源について考えることは、ビジネスにもつながる」と講評した。（芝野享平）

（2023年9月5日　中日新聞朝刊県内版より）