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スポーツ 2024.04.19
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名城大ヨット部 世界大会へ 長く成績低迷も OBの支えで快挙
名城大(天白区)のヨット部が6月、イタリアで開催される世界大学セーリング選手権大会に出場する。長く低迷していたが、種目を変えて3月に開かれた全国大会に出場したところ、初出場で2位。しかも優勝校が辞退したため、世界への切符を得た。練習用ヨットはOBが無償で貸してくれるなど、周囲に支えられての快挙に、部員は「目標はメダル獲得」と意気込んでいる。(伊東誠)
■主将「日本にメダルを」
蒲郡市の「豊田自動織機海陽ヨットハーバー」を拠点に活動している名城大ヨット部は創部75周年。ヨットはエンジンなしの2人乗り種目で競うが、全国学生選手権出場から20年、遠ざかっており、一時は部の存続が危ぶまれるほど成績が低迷していた。
そんなころに、5人乗りエンジン付きボートで競う大学選手権が三河湾で開かれることを知った。「2人乗りでは歯が立たないが、これなら他の学生も練習経験が少ないから練習すれば勝てる。普段練習している三河湾が会場なら地の利もある」。コーチの森由美子さんは昨年11月から、こう言って部員を励まし続けた。
3月、豊川市の三河みとマリーナで開かれた大会当日、三河湾は強風に見舞われたが、対策を重ねてきた名城大に有利に働いた。部員のほとんどは大学からヨットを始めたばかりの同大に対し、優勝決定戦の相手は、小学生から始めている経験者ばかりの慶応大。一つのミスの差で惜敗したが、初出場でまさかの2位。さらに慶応大が辞退することになり、世界大会の出場権を手にした。
世界大会は14カ国16チームが6人乗りボートで競い、同部からは男女3人ずつが出場する。主将の農学部4年横井誠也さん(21)=北区=は「本番も全力を出し切り、日本にメダルを持って帰りたい」。森さんも「大学になって始めたばかりのメンバーが経験豊富なチームに挑んで、まさかの準優勝。いただいたチャンスとはいえ、日の丸を背負う経験はなかなかないので、全力を出してほしい」と話している。
(2024年4月19日 中日新聞朝刊市民版より)
■主将「日本にメダルを」
蒲郡市の「豊田自動織機海陽ヨットハーバー」を拠点に活動している名城大ヨット部は創部75周年。ヨットはエンジンなしの2人乗り種目で競うが、全国学生選手権出場から20年、遠ざかっており、一時は部の存続が危ぶまれるほど成績が低迷していた。
そんなころに、5人乗りエンジン付きボートで競う大学選手権が三河湾で開かれることを知った。「2人乗りでは歯が立たないが、これなら他の学生も練習経験が少ないから練習すれば勝てる。普段練習している三河湾が会場なら地の利もある」。コーチの森由美子さんは昨年11月から、こう言って部員を励まし続けた。
3月、豊川市の三河みとマリーナで開かれた大会当日、三河湾は強風に見舞われたが、対策を重ねてきた名城大に有利に働いた。部員のほとんどは大学からヨットを始めたばかりの同大に対し、優勝決定戦の相手は、小学生から始めている経験者ばかりの慶応大。一つのミスの差で惜敗したが、初出場でまさかの2位。さらに慶応大が辞退することになり、世界大会の出場権を手にした。
世界大会は14カ国16チームが6人乗りボートで競い、同部からは男女3人ずつが出場する。主将の農学部4年横井誠也さん(21)=北区=は「本番も全力を出し切り、日本にメダルを持って帰りたい」。森さんも「大学になって始めたばかりのメンバーが経験豊富なチームに挑んで、まさかの準優勝。いただいたチャンスとはいえ、日の丸を背負う経験はなかなかないので、全力を出してほしい」と話している。
(2024年4月19日 中日新聞朝刊市民版より)