篠田副町長（左から４人目）に要望書を手渡すゼミ生たち＝東浦町役場で

　同性カップルなどが夫婦、家族同様の扱いを受けられる「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」の導入促進を呼びかけている大府市の至学館大の学生が２６日、東浦町に要望書を提出した。

　越智久美子准教授と、ゼミナールに所属する３年生７人が町役場を訪れた。ゼミ生を代表して同町在住の長坂美愛乃（みあの）さん（２０）が要望を読み上げた。要望書を受け取った篠田茂久副町長は「先進自治体の取り組みを調べているところ。より良い方法を見つけたいので、もう少し時間をください」と述べ、今後の計画も明かした。

　前向きな回答に、長坂さんは「若者として地域を住みやすくしたいと思ったので、行動して良かった」と喜んだ。ゼミ生の武藤久美子さん（２０）は「調べていくうちに、私はＬＧＢＴＱ（性的少数者）のＱに当たると思った。同性婚でも日本で暮らせればと思うので、ぜひ導入してほしい」と話していた。（栗山真寛）

（2023年6月27日　中日新聞朝刊知多総合版より）