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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2023.04.05

名工大×名大医学部 最先端の医療技術開発へ連携 協定締結、共創研究室も設置

協定書を交わす木下学長(右)と木村研究科長=名古屋市昭和区の名古屋大で

協定書を交わす木下学長(右)と木村研究科長=名古屋市昭和区の名古屋大で

 名古屋工業大(名古屋市昭和区)と名古屋大医学部・大学院医学系研究科(同)は3日、共同研究の促進や研究者と学生らの交流、研究施設の相互利用などを進める基本協定を結んだ。医工連携により、最先端の医療技術の開発や人材育成を目指す。

 これまでも両大は個々の研究者間で共同研究を行ってきたが、協定の枠組みを設け、専門領域を超えたより広い交流を進めることで、安全で有効な新しい医療技術の開発につながると考えた。隣接する名工大と名大医学部の連携は、対面でコミュニケーションが取りやすい側面があり、意義があるという。

 調印式が名大であり、名工大の木下隆利学長は「今後は医学と実践的工学の共創による先端的な研究開発と医療DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成などを実現したい」と話した。名大の木村宏・大学院医学系研究科長は「新しい着想は専門領域を超えた連携、融合の中から生まれることが多い。名工大は実学に強みを持っている。組織的協力を図っていきたい」と語った。

 締結に先立ち、名大医学部に医工学共創研究室を設置した。名工大の複数の研究室が入り、研究者や学生らのコミュニケーションを活発にしてアイデアの発想を促す。共創研究室は、仮想現実(VR)技術の医療分野への応用を行う施設「メディカルxRセンター」内に設けた。10月には合同シンポジウムを開く。(福本英司)

(2023年4月5日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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