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お知らせ  2023.03.24

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長良特支 白川郷学園 メタバース交流 岐阜女子大が構築

白川郷の写真が並ぶ部屋を表現した仮想空間で、長良特別支援学校と白川郷学園の子どもたちがアバターを通じてやりとりした交流会の様子=岐阜市太郎丸の岐阜女子大で

白川郷の写真が並ぶ部屋を表現した仮想空間で、長良特別支援学校と白川郷学園の子どもたちがアバターを通じてやりとりした交流会の様子=岐阜市太郎丸の岐阜女子大で

■個々に合った学び期待

 岐阜市長良の長良特別支援学校の生徒が23日、インターネット上の仮想空間「メタバース」で、白川村の小中一貫の義務教育学校「白川郷学園」の児童と交流した。メタバースを活用した教育や観光に取り組む岐阜女子大(岐阜市)のプロジェクトの一環。企画した横山隆光・文化創造学部教授(68)は「メタバースでは離れた場所にいる人たちと同じ空間で意見を交わすことができる。活用することで一人一人に合った学びにつながる」と話す。

 メタバースは、横山教授や同大の学生が実際に白川郷で撮影した写真などを使って構築。合掌造り家屋の写真が壁に並ぶ部屋や、白川郷の景観などを表現した仮想空間で両校の分身「アバター」を操り、コミュニケーションした。

 交流会には長良特支から中学1~2年生の3人が参加し、「白川村のおいしいものは何ですか」「雪上運動会はどんなことをしますか」と質問。白川郷学園の5年生12人は「ブランド豚の結旨豚。今日その豚汁を食べました」「そりに人を乗せて運んだりします」とそれぞれ答え、村や学校の特色を伝えた。長良特支の中学1年の生徒は「ゲームみたいで楽しかった」と話した。

 長良特支の神山貴史教諭(33)は「相手の顔が見えると緊張してしまう子もいるが、アバターならお互いに姿を見せずに会話ができる。自分の足で行くことが難しい場所でも、メタバースなら様子を知ることができる」と述べた。白川郷学園の山本康将教諭(31)は「子どもたちはとても興味を持っていた。今後も活用できたら」と期待した。(大沢悠)

(2023年3月24日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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