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学生活動  2022.11.19

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ヒマワリで染めた 花嫁ドレスを制作 愛知学泉大生

ヒマワリの花で染めたドレスを作った学生ら=安城市の安城学園高で

ヒマワリの花で染めたドレスを作った学生ら=安城市の安城学園高で

 愛知学泉大(岡崎市)の学生が、ヒマワリの花で染めたウエディングドレスを制作した。高校生のころから福島県の被災地と交流を続けてきた縁で、現地から種を取り寄せて育てた。同県田村市のヒマワリ畑で毎年夏に開かれる「ひまわり結婚式」で花嫁を彩る。

 手がけたのは、家政学部ライフスタイル学科の3年生8人。黒木胡音羽(このは)さん(20)と田丸いずみさん(21)は系列の安城学園高在学中、福島県の復興を支援する「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加した。ヒマワリを育てて収穫した種を福島に贈ったり、現地で原発事故の避難者から話を聞いたりしてきた。「せっかくできたつながりを終わらせたくない。何か恩返しができたら」との思いを込め、準備を進めてきた。

 学内でヒマワリ100本を栽培し、摘んだ花びらで絹の生地を淡い黄色に染め上げた。理想の色を出すのに何度も色を重ねたという。ミシンや手縫いでドレスを仕上げ、端切れを活用してポーチやブローチも作った。

 今でも高校生が福島など被災地との交流を続けている。15日には学生が高校を訪れ、生徒たちにドレスを見てもらった。ドレスを着用した2年の女子生徒(17)は「言葉が出ないぐらいきれい。福島のためを思っての行動力がすごいです」と感動していた。

 学生は22日に田村市を訪れ、ヒマワリ畑を管理するメンバーにドレスを届ける予定。黒木さんは「大学で身に付けた専門性を生かし、高校の時には考えもつかなかった新しい形で力になれてよかった」と語った。(竹内なぎ)

(2022年11月19日 中日新聞朝刊豊田版より)

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