進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2022.10.28

難民支援 この1冊から 名市大生ら「はじめてガイド」作成

「難民について知るきっかけになれば」と話す学生たち=瑞穂区の名古屋市立大で

「難民について知るきっかけになれば」と話す学生たち=瑞穂区の名古屋市立大で

■国際センターで配布 5団体取材、活動まとめ

 ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、難民問題への関心を高めた名古屋市立大(瑞穂区)の学生6人がパンフレット「難民支援はじめてガイドin名古屋」を作った。学生たちは「自分にできる支援を考える材料にしてほしい」と話す。(四方さつき)

 いずれも同大国際文化学科の3年で、蟹江さん(20)、後藤さん(21)、鳥井さん(20)、中村さん(21)、平塚さん(21)、村田さん(21)の6人。同科の山本明代教授(多文化共生)のゼミに所属した4月から、難民問題について調べ始めた。

 県や市の担当者に難民への対応を聞き取り、「私たち学生にできるのは、より多くの人に現状と課題を知ってもらい、支援につなげていくこと」と、意見がまとまった。
 ウクライナからの避難民を支援する日本ウクライナ文化協会、難民支援に取り組む学生団体「Youth UNHCR」など5団体に取材。団体の概要や活動内容、連絡先などをまとめた。世界の難民が1億人を突破したことや難民キャンプの現状なども入れ、A5判10ページの冊子にした。

 「日本ではウクライナの問題がクローズアップされているが、命の危機にさらされている人は他にもいる。限られた地域の問題ではない」との思いを強くした6人。「難民認定が難しい日本で、どういう困難があるのか。現状をもっと知りたい」「交流サイト(SNS)でも情報や思いを発信したい」と、新たな活動にも意欲を見せている。

 パンフレットは470部を作成。学内で開くワークショップで活用するほか、名古屋国際センター(中村区)で配布する。同大のホームページでも閲覧できるよう、準備を進めている。学生たちの取り組みはインスタグラム(@ncu_tabunka)で。

(2022年10月28日 中日新聞朝刊市民版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ