包括連携協定を結んだ鈴鹿医療科学大と伊賀ＦＣくノ一三重の関係者たち＝鈴鹿市の鈴鹿医療科学大白子キャンパスで

　鈴鹿医療科学大（鈴鹿市）と伊賀ＦＣくノ一三重（伊賀市）は７月３０日、地域の健康増進やクラブの競技力向上などを目指し、包括連携協定を結んだ。くノ一が高等教育機関と協定を結ぶのは初めて。

　医療や健康、栄養について学ぶ学生がフィールドワークとして、女子サッカーなでしこリーグ１部のくノ一の選手の健康管理や栄養などに助言をしたり、選手の活動データの分析などをしたりする。地域の団体や企業の協力で地域課題解決に取り組む地域連携型事業での題材として、くノ一も協力する。くノ一の試合会場で一般市民向けの健康増進ブースを大学が出すなど、地域の健康増進に向けたイベント開催についても協力する。

　鈴鹿市の同大白子キャンパスであった協定締結式で、同大の高木順一理事長は「大学の専門知識で、くノ一の競技力向上に貢献できるはず。共同でイベントを企画して、県内のスポーツ振興や健康増進に役立ちたい」と期待。くノ一の柘植満博社長は「スポーツと医療科学を融合しての地域住民の健康増進に寄与したい」と意気込んだ。（西村理紗）

（2025年8月5日　中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より）