進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2022.07.07

この記事の関連大学

投票所はあっち 名学芸大生らが掲示板 日進

協力してくれた住宅に矢印ボードを設置する学生たち=日進市岩崎町竹の山で

協力してくれた住宅に矢印ボードを設置する学生たち=日進市岩崎町竹の山で

 10日投開票の参院選に合わせ、日進市と名古屋学芸大(同市岩崎町)は大学近くの竹の山地区で、店舗や住宅に投票所までの矢印を掲示する「投票所はあっちプロジェクトin竹の山」を実施している。昨年の衆院選で行ったところ、同地区の投票率が上がったことから、市が打診した。

 同プロジェクトは、2006年に横浜市で始まり、全国に広がった。同大の井垣理史准教授は昨年、地域協働の授業の一環として学生と参加。今回は有志を募り、16人が手を挙げた。

 学生たちは、同プロジェクトのサイトから「投票所はあっち。」「政治がうごく日」など10パターンの矢印をダウンロードして、掲示板を制作。同地区の店舗や住宅約2500軒にちらしを配るなどして、投票所のある市障害者福祉センターまでの矢印の掲示協力をお願いしている。

 6日には学生6人が同地区を回り、住民らと交渉。協力を決めた野入梨絵さん(35)は「衆院選の時、矢印を見ていい取り組みだと思っていた。いろいろな人の意見を政治に反映させるため、投票率が上がればと思う」と話す。プロジェクトに参加した1年の坂野実柚(みゆう)さん(18)は「1度も選挙に行ったことはないが活動を通じて興味を持ち、今回は行こうと思った。この矢印で少しでも関心を持ってもらえたら」と願う。

 転入者や若い世帯が多く住む同地区は市内でも投票率が低い地域。19年の前回参院選の投票率は45.8%(市内全体53.1%)だったが、プロジェクトを実施した前回衆院選では55.6%(同61.3%)と9.8ポイント伸び、伸び率は市内最高だった。市行政課は「今回も効果が見られれば、(来年4月の)統一地方選でも継続したい」と話す。

 同大は8日午後7時まで、同地区で掲示協力してくれる住宅や店舗を受け付けている。(問)井垣准教授=090(8474)6499

 (平木友見子)

(2022年7月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ