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お知らせ 2022.06.09
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中日新聞の編集局長 原発テーマ講演 瑞穂・朝日大
学外から講師を招く朝日大(瑞穂市)の授業で、中日新聞の寺本政司編集局長が8日、「日本に原発は必要なのか」というテーマで講演し、法学部と経営学部の1年生ら約200人が聴講した。
寺本局長は原発の問題点と、ウクライナ情勢や脱炭素の流れで目立っている再評価の動きを多角的に整理。政府が今夏行う家庭や企業への節電要請に触れ、「節電して熱中症になるくらいなら原発を動かしてもいい、という議論が必ず起こってくる」と指摘した。
原発が軍事利用から始まった歴史をたどり、日本が核兵器6000発相当のプルトニウムを持っていることも紹介した。軍事的に緊張度が高いものを持つと、秘密主義や監視主義が入ってくることから、「原発社会の行き着く先は、中国やロシアと変わらない、民主主義が真っ向から否定される社会」と強調した。
その上で、世の中に真実はないとし「あるのは無数の事実だけ。皆さん自体の考えを導き出す力の一つになってもらえれば」と語った。(菅谷仁志)
(2022年6月9日 中日新聞朝刊岐阜総合版より)
寺本局長は原発の問題点と、ウクライナ情勢や脱炭素の流れで目立っている再評価の動きを多角的に整理。政府が今夏行う家庭や企業への節電要請に触れ、「節電して熱中症になるくらいなら原発を動かしてもいい、という議論が必ず起こってくる」と指摘した。
原発が軍事利用から始まった歴史をたどり、日本が核兵器6000発相当のプルトニウムを持っていることも紹介した。軍事的に緊張度が高いものを持つと、秘密主義や監視主義が入ってくることから、「原発社会の行き着く先は、中国やロシアと変わらない、民主主義が真っ向から否定される社会」と強調した。
その上で、世の中に真実はないとし「あるのは無数の事実だけ。皆さん自体の考えを導き出す力の一つになってもらえれば」と語った。(菅谷仁志)
(2022年6月9日 中日新聞朝刊岐阜総合版より)