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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2022.05.18

名市大生 救急車デザイン 東山にちなみレッサーパンダ 母子イメージ カンガルー

デザインされた救急車のお披露目会に出席する学生ら=いずれも千種区の市立大北千種キャンパスで

デザインされた救急車のお披露目会に出席する学生ら=いずれも千種区の市立大北千種キャンパスで

 名古屋市立大芸術工学部の学生たちが、同大付属の東部(千種区)と西部(北区)の両医療センターがそれぞれ所有する計2台の救急車のラッピングデザインを考えた。東部にはレッサーパンダを、西部にはカンガルーをあしらった。

 デザインを考えたのは、鈴木賢一教授(建築計画学)の研究室に所属する建築都市デザイン学科4年の田副愛美花さん(22)と内藤里妙さん(21)、本島綾乃さん(22)の3人。

 病院側から依頼のあった「愛着のある救急車」をテーマに、東部のレッサーパンダは同じ千種区の東山動植物園にちなみ、西部は母子医療に力を入れていることからカンガルーの親子などを表現した。車体の後部にも描き、一般車に道を譲ってもらった際の「ありがとう」という思いも込めた。

 同学部のある北千種キャンパス(千種区)で13日にお披露目会があり、田副さんは「街で走っているところを見た人に親しみを持ってほしい。みんなで救急車を見守ってほしい」と笑顔を見せた。鈴木教授も「自然な感じであり、インパクトもあるデザインになった。街中で注目されるのではないか」と話した。

 救急車は別の病院への転院時などに使われる。東部の松嶋麻子・救命救急センター長と西部の矢島和裕院長補佐は「この救急車を大事にして、1人1人の患者さんに向き合っていきたい」「親しめるデザイン」などと感謝した。 (福本英司)

(2022年5月18日 中日新聞朝刊市民版より)

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