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お知らせ  2021.06.12

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非常食アレンジし学食に 四日市大と四日市看護医療大

非常食をアレンジしたメニューを食べる学生=四日市市萱生町で

非常食をアレンジしたメニューを食べる学生=四日市市萱生町で

 賞味期限が間近の非常食を有効活用しようと、四日市大と四日市看護医療大(いずれも四日市市萱生町)の共用食堂で11日、非常食をアレンジしたメニューの提供が始まった。防災やSDGs(持続可能な開発目標)への意識を高めてもらう目的で、こうした取り組みは全国の大学では初めてという。(片山さゆみ)

■全国の大学で初 「おいしい」

 サンマの缶詰とゴボウの卵とじ丼、非常食のマッシュポテトを使ったポテトサラダ、みそ汁のセットを200円で販売。丼のご飯にはアルファ米を使い、食品由来のごみからできた紙製の容器で提供された。

 四日市看護医療大1年の中西祥子さんは「非常食だと言われないと分からないほどおいしい。ご飯ももっちりしている」と笑顔。同1年の東間優依さんは「味も良いし、備蓄品に少し興味がわいたかも」と話していた。

 メニューは、食堂の調理を担当するプラトンホテル(同市西新地)が考案。アルファ米にはもち粉を混ぜ、ポテトサラダはマヨネーズを多めに加えるなど、非常食ならではのぱさつきを抑える工夫を加えた。

 自治体や企業などが保有する非常食の情報を募り、ウェブサイトを通じて食料を必要とする福祉団体などとマッチングさせている同市の公益社団法人「日本非常食推進機構」と、両大学が昨年12月に連携協定を締結。今後も、不定期で提供を続けていくという。

 同法人の古谷(こたに)賢治理事長(52)は「食べるという体験を通じて、SDGsについてより深く理解してもらえたら」と話していた。

(2021年6月12日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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